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中山金杯、京都金杯

  • 2008年01月04日(金) 18時55分
 また今年も、もう10歳になったアサカディフィートが出走する。関西馬ながら今年で5年連続の出走で、6歳以降1、5、2、2着。このベテラン、過去の栄光や賞金で出走しているのではなく、3歳時から「7年間」、毎年必ず最低でも1つは勝っている。9歳時にはなんと2勝もしているのだから、さすがに本命にはできないが、馬券の対象には考えたい。

 中心は、有馬記念をマツリダゴッホが勝って勢いに乗る国枝厩舎のサイレントプライド。脚質は同じような先行抜け出し型。今回の組み合わせで先行策をとりそうな馬は、ほとんどいないといってよく、スロー必至。なにも行かなければ、サイレントプライドの単騎マイペースもある。

 死角は粘り強い一方、ちょっとジリ脚質なところだが、自分でスパートできる形は圧倒的に有利。また、フレンチデピュティ産駒とあって冬場のこの時期だから、多少なりとも全体時計がかかるのも大きなプラス。昨年は春の後半、ちょっと時計がかかる芝コンディションの梅雨どきに活躍馬が続出した。抜け出して粘るサイレントプライドを中心にして、相手筆頭はスランプ脱出のアドマイヤフジ。体調ではなく、苦しくなると自分でやめてしまうような面があったが(きわめて繊細で、かつ賢いといわれる)、前走の鳴尾記念、中間の動きとともに、気を抜くようなところはなかった。先行力もあり、ディープインパクトの相手の1頭と評価された頃の活力を取り戻している。

 中山なら2000mもOKのエアシェイディと、スローでも追い込んでくるアサカディフィートの順。フサイチホウオーの評価はあまりに難しいが、人気落ちは見えているだけに少し押さえたい。消すこともない。

 京都金杯は、京都の1600mは2戦2勝。3歳春のシンザン記念では上がり33.3秒を記録したアドマイヤオーラが中心。ここで57kgは有利だろう。穴は軽いレース向きのクランエンブレム。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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