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ジャニュアリーS

  • 2008年01月11日(金) 18時50分
 降雨量は多くなさそうだが、金曜の夜半から雨の予報が出ている。中山のダートは不思議で、良馬場でも1200mに限るとこのところずっと時計は速い。先週は古馬1000万下でも、500万条件でも1分11秒6だった。

 ここはおそらく1分10秒台の中盤。持ち時計を短縮できる可能性の大きい馬が狙いだろう。人気の1頭グランプリオーロラは重馬場だった前走が1分10秒4。この馬は有力争覇に入れたい。また、目下2連勝中のアポインテッドボブはまだキャリアの浅い4歳馬。1分11秒0は確実に詰めて不思議ない。

 穴っぽいところでは、アントニオマグナム。もう7歳だから上がり目はなさそうに思えるが、昨年は1600万とオープンのダート1200mを5戦し、すべて1分11秒台。自身の持ち時計になる1分11秒0も昨年のことだから、衰えの心配はない。調教でもズブさが出るどころか、相変わらずつっかかり気味に動いている。このベテラン、この1600万条件は大きなカベになっているものの、1600万条件のダート1200mは過去、2、5、6、6、6、3、2着。ストームキャット系の父を持つ先行一手のモロい一本調子型のようにみえて、意外に大バテしての凡走はない。作年のこのレースも前半33.2秒で競って飛ばしたが、1分11秒7の6着に踏みとどまっている。

 典型的なダートの短距離向きのスプリンターで、時おり差してくることもあるが、理想は先行して粘り込みの快速系。久しぶりの締まったダートが大きく味方する可能性がある。内枠を引いてもまれるのが心配だったが、外寄りの11番枠ならまずまず。強気に出て先行の利を生かしたい。

 もともと芝向きに近いピクシーダストも締まったダートなら大幅に時計短縮可能。

 全体に上昇の乏しいベテランの多い組み合わせ。あまり強気には買えないが、伏兵アントニオマグナムから手広く流したい。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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