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ニューイヤーS

  • 2008年01月18日(金) 17時55分
 12月23日のファイナルS(JRAの07年最終レース)の出走馬が8頭もいる。このグループにとっては一連のオープン特別で、予定の一戦とはいえるが、連続してオープン特別出走のグループは、決して能力上位ともいえないから難しい。重賞ではちょっと苦しい、そういう勢力の中にいることを示している。

 ずっと成績表をみていると、16頭のうち、昨2007年に「勝った記録」があるのは、公営から転じてきたマルノマンハッタンだけ。ほかは少なくとも1年、大半が約2年ぐらい勝っていない馬ばかりだった。現在の調子が明暗を分けそうにみえて、基本距離の1600m。本質的な能力が前面に出そうな気がする。

 約1年近いブランク明けだが、入念に乗って立て直してきた5歳マルカシェンクに注目。この馬、決して完調ではなかったダービーを4着。さらには菊花賞7着の星もあるが、決して中〜長距離型ではなく本質はマイラー。ここまでの記録と、さらには妹のザレマ(4分の3兄弟。オークス2番人気)のレースぶりも合わせると、今後の狙いも1600〜1800mとしていいだろう。

 3歳秋、ダイワメジャーの勝った06年の毎日王冠を1分45秒7。勝ち馬とわずか0.2秒差だった。マイルCSは崩れたが、それでも1分33秒8。昨07年の京都金杯1600mは、超スローの流れをメンバー中No.1の上がり34.1秒で4着。勝ち馬と0.3秒差だった。

 ほぼ仕上がっている。先行しても良さそうな流れで、スピード能力いきなり全開がある。

 同じくマイルこそベスト、昨年のこのレース2着のメテオバーストと、そろそろ復活がありえるマイネルハーティー(05年のニュージーランドT勝ち馬)が本線。すんなり単騎逃げもありえるニシノデュー、ようやく復調を思わせる動きを示すゴールドアグリを伏兵としてマークしたい。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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