準オープンに相当するこのクラスはいつもフルゲートで除外馬続出で知られるが、ここは除外された組に有力馬が多く、ちょっと小粒な組み合わせになってしまった。
メンバーの約半数がここは格上がり。逆にこのクラスにいる馬は、ハンデ戦だと54kg前後が妥当とされる馬ばかりだから、お互いに信頼度は低い。マトが絞りにくい。
格上がりのうえ、今回が初ダートの4歳トーセンクラウン(父オペラハウス)を狙う。もちろん強気になれる狙いではなく、もまれての大凡走もありえるが、可能性はある。
まず、しばらく伸び悩んでいたが、前走あたりから体調は文句なし。絶好調に近いこと。行きっぷりが一変しての快勝だった。
調教では南Dコース(ダート)で追うこともあるが、5F63秒台で楽々と動くから、実戦とは異なるとはいえ、ダートは巧者である可能性を秘めること。
父オペラハウスの産駒は、そうスピード系ではないから、ダート巧者だったり、障害向きのスタミナを誇ることが多い。配合しだいで大変なダートホースを送る種牡馬でもある。
母の父ダンシングブレーヴも、代表産駒のコマンダーインチーフが示すように、ダート適性の高い馬を送る。そしてこのトーセンクラウンは、祖母ペニーアップ(父ヘイロー)が、サンデーサイレンスの全妹という血筋。血統背景からはダートを楽々とこなす巧者であって不思議ない。
あくまで希望的な視点での穴狙いだから、参加は小額にとどめたいが、同じように格上がりの馬が人気の中心なのだから、強気に出る価値はある。少額なら。
注目の若駒S(京都)。フレグモーネ、ザセキなどでひと息入ってしまったが、ダイシンプランのストライドは迫力にあふれている。新馬でケタ違いの追っての味を見せたこの馬、、ここを突破できると展望は一気に広がる。