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アレキサンドライトS

  • 2008年01月25日(金) 17時55分
 準オープンに相当するこのクラスはいつもフルゲートで除外馬続出で知られるが、ここは除外された組に有力馬が多く、ちょっと小粒な組み合わせになってしまった。

 メンバーの約半数がここは格上がり。逆にこのクラスにいる馬は、ハンデ戦だと54kg前後が妥当とされる馬ばかりだから、お互いに信頼度は低い。マトが絞りにくい。

 格上がりのうえ、今回が初ダートの4歳トーセンクラウン(父オペラハウス)を狙う。もちろん強気になれる狙いではなく、もまれての大凡走もありえるが、可能性はある。

 まず、しばらく伸び悩んでいたが、前走あたりから体調は文句なし。絶好調に近いこと。行きっぷりが一変しての快勝だった。

 調教では南Dコース(ダート)で追うこともあるが、5F63秒台で楽々と動くから、実戦とは異なるとはいえ、ダートは巧者である可能性を秘めること。

 父オペラハウスの産駒は、そうスピード系ではないから、ダート巧者だったり、障害向きのスタミナを誇ることが多い。配合しだいで大変なダートホースを送る種牡馬でもある。

 母の父ダンシングブレーヴも、代表産駒のコマンダーインチーフが示すように、ダート適性の高い馬を送る。そしてこのトーセンクラウンは、祖母ペニーアップ(父ヘイロー)が、サンデーサイレンスの全妹という血筋。血統背景からはダートを楽々とこなす巧者であって不思議ない。

 あくまで希望的な視点での穴狙いだから、参加は小額にとどめたいが、同じように格上がりの馬が人気の中心なのだから、強気に出る価値はある。少額なら。

 注目の若駒S(京都)。フレグモーネ、ザセキなどでひと息入ってしまったが、ダイシンプランのストライドは迫力にあふれている。新馬でケタ違いの追っての味を見せたこの馬、、ここを突破できると展望は一気に広がる。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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