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アーリントンC

  • 2008年02月29日(金) 18時00分
 次週の「チューリップ賞」には、同じ厩舎で、同じ生産牧場の2歳牝馬チャンピオン=トールポピーが出走を予定していること。これまで2戦は超スローの上がりの競馬だけだから、もう少し厳しいレースを経験させる必要があること。また、昨年の同じ角居厩舎のウオッカと同様、なにも桜花賞だけを目標にしているわけではないこと。

 2戦2勝のポルトフィーノが、男馬相手のここに出走してきた。まだこの時期で、まして距離は1600m。これまでの2戦とはまったく相手のレベルが異なるのは確かでも、スピード負け、切れ味負けはしないだろう。

 新馬の上がりは34.4-11.7秒。休み明けの前走も上がり3Fは34.4秒でまったく同じだが、直線に向いてスパートすると11.7-11.2秒。最後の1Fで最速のラップを記録している。馬体重は変わらなくとも、2歳6月ごろの体つきとは一変、トモのあたりの筋肉がたくましくなっていた。

 父クロフネの産駒がサンデーサイレンス産駒のように鋭さを前面に出すかは疑問で、ある時期から案外ジリ脚になったりする危険はあるものの、母エアグルーヴ、祖母はダイナカール。一族に受け継がれてきた勝負強さこそが真価と考えたい。

 武豊騎手は、前身のペガサスS(87〜91年)当時も含めてこのレース[6-2-0-7]。圧倒的な良績を誇っている。ドバイでウオッカに乗ることも決まったとされる。いつもの春以上に、気力充実のプラスもありそうだ。

 シンザン記念2着のドリームガードナー、ポルトフィーノが控えそうなだけにマイペースがありえるダンツキッスイ。そして前走の共同通信杯は案外だったが、1600mの右回りで巻き返したいスマートファルコンが相手本線。

 次いで前回の上がり33.4秒が光るディープスカイの順とする。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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