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ニュージーランドT

  • 2008年04月11日(金) 18時00分
 朝日杯FSをレースレコードと0.1秒差の快時計1分33秒5で圧勝したゴスホークケンが始動する。素直に中山1600mを1分33秒5で押し切ったスピード能力を評価するのが正解だろうが、ストームキャット直仔の父に、母の父もゴーンウエスト直仔のグランドスラム。前走のように一気に飛ばして自分の形に持ち込むか、あるいは新馬戦のように前半は全く無理することなくタメて、途中から一気にスパートする形になると圧倒的な強さを発揮するものの、二段加速が必要な平均ペースの流れに陥ったりすると、案外なところがある。2戦目の東スポ杯がそうだった。

 アッサリの能力を認めつつ、一戦ごとにレースぶり、レース内容良化のアサクサダンディ(父フジキセキ)から入りたい。2戦目の中山1600mでサトノプログレスに勝ったころは、いかにも安藤勝騎手が巧く乗ったという印象が強い。事実、3戦目のジュニアCはかかり気味になって凡走しているのだが、そのあと一戦ごとにパワーアップし切れ味も加わっている。前々走の東京1800mはスローにもかかわらず2週前の共同通信杯と0.2秒差だけの1分47秒8。接戦の通信杯と異なり、アサクサダンディは楽勝だった。

 前走のスプリングSは4着にとどまったものの、もまれてスパートが遅れ、明らかに脚を余した形でショウナンアルバと0.1秒差。あと一歩で皐月賞の出走権を逃してしまった。

 ここはバラける展開が予想される1600m。またスローもありえない。身につけた追っての味がフルに生きるはずだ。本質がマイラータイプでもある。

 当然、ゴスホークケンが本線だが、もうマイルでも折り合えそうなダノンゴーゴー。控える形で良さが出てきたサトノプログレスと体調の良さが光るホッカイカンティはぜひ相手に加えたい。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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