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福島牝馬S

  • 2008年04月25日(金) 18時00分
 波乱必至がささやかれ、最初から人気が割れてしまうとあまり高配当は飛び出さないのだが、この新しい重賞は過去4年ともに、馬単は万馬券。3連複も万馬券。3連単が登場したここ3年はことごとく10万以上。人気馬が凡走しているわけでもないが、必ず伏兵がからんでくる。可能性のある馬、怖い馬はなるべく消さないで手を広げたい。今年も、少なくとも絞れる対戦ではない。

 福島コースに戻ってきたハロースピードに注目。重賞レースにはまだ手が届いていないが、このコースならチャンス大だろう。福島1200mの新馬でデビューし、一気にスパートして8馬身差独走。2戦目は新潟1400m、ここではピンクカメオ、クーヴェルチュール以下を完封している。早熟型で仕上がりの早さを生かしたものではなく、そのあともずっと強敵相手に善戦しているから、あと1つプラス要素が加わるなら勝ち負けだろう。

 母方は、母の父セクレタリアトを筆頭にアメリカ血脈の濃い牝系。父系祖父ブライアンズタイムも典型的なアメリカ血筋の組み合わせだから、芝なら平坦に近いコース、勝負どころに坂のないコースが合っている。小回りコースも大歓迎。もちろん、マヤノトップガンもアメリカ血筋の濃い配合だから、ハロースピードの場合、2歳夏以来のローカル遠征がプラスとならないわけがないと考えたい。

 ひところ小さくなっていたストライドに、本来のはずむようなバネが戻り、体つきもひと回り大きくなったように映る。このコースなら3コーナーからの早めのスパートも可能だ。

 初コースでも、コース適性抜群と思えるトウカイオスカー、同じくマイネカンナ、福島ならのヤマニンメルベイユ。そして上がり馬ヴィクトリアアイ(ファレノプシスの全妹)、同じブライアンズタイム系のタイキマドレーヌ。さらにはアイスドールあたりまで強気に手広く流したい。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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