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【フラワーC予想】桜花賞よりオークスを視野に展望!

  • 2024年03月15日(金) 18時00分

ラビットアイに注目も、ライバルが多く相手は難解


 桜花賞はもう3週後の4月7日(中2週)。もともと3月の中山1800mのこのレースと桜花賞の結びつきは薄かったが、出走スケジュールの変化でさらに関係は薄れている。

 2006年にキストゥヘヴンが「フラワーC→桜花賞」の連勝に成功したが、最近10年に限ればフラワーC出走馬が、桜花賞で3着以内に好走したことはない。

 5月のオークスとなら関連はある。近年は2022年にここを勝ったスタニングローズがオークス2着。2021年にはフラワーC3着のユーバーレーベンが、一戦をはさんでオークス制覇。2014年にはフラワーCを勝ったバウンスシャッセがオークスを3着している。

 気は早いが、中山1800mの適性を重視すると同時に、約2カ月後の5月のオークス2400mも視野に入れて展望したい。

 1800m以上の経験が5回もあり、前走の1勝クラスの「つばき賞」で4着にとどまったとはいえ、1分47秒2(上がり33秒6)で乗り切っているラビットアイ(父エピファネイア)に注目したい。勝ったメイショウタバルは、出走してれば17日の「スプリングS」でもかなりの支持を受けたはずの大型男馬。

 最初は2番手につけたラビットアイは、先行勢の楽なペース1000m通過61秒5を嫌って進出してきたライバルを先に行かせ、一旦は5番手に下げた。直線は外に回りスパート開始。鋭く伸びかかったが、内から外に寄ってきた牡馬に進路をさえぎられ、手綱を引いて追えないシーンがあった。それでも0秒3差の4着。1分47秒2。2週前の「きさらぎ賞」が1分46秒8のレースレコードだったから、高速馬場を考慮しても価値がある。調教平凡はいつものこと。牝馬同士のここなら巻き返しがあって不思議ない。

 動きのいいライバルが多く、相手は難解だが、動き良化のカニキュル、カンティアーモ、前走とは中間の動き一変のミアネーロが本線。

 使っての良化著しいヒラボクミニー、時計以上に動きが楽だったフォーザボーイズ、テリオスサラ、ホーエリートを妙味ある伏兵にピックアップしたい。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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