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【最終回】菊花賞の穴馬3頭を挙げて最後の勝負!

  • 2014年10月23日(木) 18時00分


ワンアンドオンリーの話も少々…

書籍『単勝二頭流』担当編集者(以下、編) 石橋さん、先週お伝えしたように、遂にこのコラムも最終回を迎えることになっちゃいましたね。大好評なのに〜。先週もすごくたくさんの方に読んでいただけたのに〜。

石橋 武(以下、石) いつまでもグダグダ言ってるんじゃない(笑)。それに来週からだって僕のブログでずっと続けるんだから。興味のある方はぜひ僕のブログを覗きにきてもらえればと。URLは下のプロフィール欄に掲載しているので。

編 今週はブログ再開記念ということで土曜日の富士Sについてもお話ししてくれるんですよね?

石 そう。これについても来週以降も続けます。先週ご覧になれなかった方のためにまとめておくと、今までここでお話ししてきた対談は形を変えずに僕のブログへ引っ越し。木曜の18時に公開、注目穴馬3頭をピックアップというのは一切変えずに続けていきますので。

編 わかりました! 皆さんもブックマークを忘れずにお願いしますね〜。

石 あ、netkeiba.comさんのNo.1予想は先週で終わりだったんですが、それに準ずるコンテンツもご用意しましたので、合わせてご確認いただければと。

編 先週も福島メイン(日曜日)の福島民友Cで57,130円をあっさり的中しちゃうんだから。最後を高配当的中で締めくくるなんてカッコ良すぎでしょ(笑)。みんな「やっぱり持ってますね〜」なんて言ってましたよ。

石 最後だから気を使ってくれたんでしょ(笑)。

編 勝負予想でも土曜日に88,030円とか当てちゃってるし。でも相変わらずというか、さらにノッてきたというか、今週以降も楽しみです。

石 今週もいつも通りがんばります。ただ、先週のこの対談は参考にならなかったのでね(苦笑)。最後はいい感じで決めておきたいね。

編 そうですよ〜、菊花賞はお願いしますね。

石 は〜い。ではそろそろ始めましょうかね。

編 そうですね。それでは石橋さんの注目穴馬を教えて下さい!

石 了解です。まずはトーホウジャッカルに注目しておこうか。

編 菊花賞トライアル・神戸新聞杯の3着馬ですよね。

石 そうだね。3着とはいえ、直線での不利がなければあるいは……という内容だったし、長く脚を使ってメンバー中最速の上がりを繰り出したというのは、菊花賞に向けていい試走になったんじゃないかな。

編 その前の小倉戦(芝2000m)でも古馬を相手にメンバー中最速の上がりを繰り出しているんですよね。

石 そうだね。いわゆる切れるというタイプの馬じゃないけど、澱みのないタフな流れのなかでほかのメンバーより速い脚を使えるのは、まさに菊花賞向きだよね。

編 へ〜、菊花賞はそういうタイプがいいんですか。

石 そうなんだ。京都の外回りコースって、3〜4コーナーから下りが始まるでしょ?

編 ええ。

石 その坂を利して加速、平坦の直線をゴールまで脚を伸ばすという競馬になるぶん、瞬発力はあまり必要とされないんだ。逆に言うとエンジンのかかりが遅くて、たとえば東京なんかで切れ負けしている馬とか、伸びてきたときには勝負が決しちゃっていたみたいな馬が狙い目なんだよね。

編 へ〜。

石 わかりやすいのが、クラシックでダービーと菊花賞の2冠馬って少ないでしょ?

編 少ないというか、近年はいないんじゃないですか? 3冠馬以外でってことですよね?

石 そう、3冠馬って能力的に突き抜けちゃってるから、適性云々だけでは語れないところがあるからね。ただ、ダービーと菊花賞と2冠馬がいないというのは、この2つのレースで求められる適性が違うからなんだよね。

編 ああ、そうか。ダービーは直線で急に加速する瞬発力勝負になりやすいけど、菊花賞はさっき石橋さんが言ったように瞬発力があまり求められないということなんですね。

石 そう。むしろ瞬発力に秀でたタイプだと途中で脚が上がっちゃうんだよね。使える脚が短いから。

編 なるほど〜。だったらダービー馬ワンアンドオンリーにも死角ありじゃないですか。

石 死角はあるけど、ただこの馬の場合……って、うまいこと人気馬についても話させたな(笑)。

編 まあ、いいじゃないですか、最後くらい(笑)。

石 そうね(笑)。ワンアンドオンリーの場合、むしろダービー向きの馬じゃなかったんだよね。むしろ皐月賞を勝って、ダービーを4着に負けるぐらいのイメージだったんだ。

編 あ、思い出した! 石橋さんって、阪神内回りのラジオNIKKEI杯2歳Sで本命◎を打って(7人気1着)、ダービーでは△止まりでしたよね(3人気1着)。

石 そう。ダービーは思い出さなくてもいいけど(笑)。ただ、ダービーを勝ったとはいえ、僕のなかではまだ評価は変わっていなくて、適性としてはダービーよりも皐月賞とか菊花賞向きの馬だとは思ってるんだ。

編 ということは?

石 ん? 評価はまだ決めてない。

編 え〜、ここまで話しといて(笑)?

石 別に出し惜しみをしてるんじゃなくて(笑)、もういちど過去のレースを見直したいし、納得のいくまで皐月賞の敗因とダービーの勝因を詰めておきたいだけだよ。

編 わかりましたよ(笑)。で、話をトーホウジャッカルに戻すと?

石 そう、トーホウジャッカルね。この馬もまさにそんなタイプで、前走も後半はかなりタフな流れになったけど、そこで脚を伸ばしてきたからね。小回りコースにも対応できているように、コーナーに難がある馬でもないし、大駆けが期待できるよ。

編 なるほどね〜。

石 続いてチェックするのはハギノハイブリッド。

編 あ、ダービーで負けて京都でいい競馬をするタイプだ。

石 そうそう、その通り。東京でも新緑賞がかなり強くて、淀みのないかなり厳しいペースのなか中団から追い上げて勝利。メンバー中最速の上がりを使っているけど、切れというよりはロングスパートで圧勝したレースだったんだ。

編 その次走で京都新聞杯を勝利。

石 そうだね。加速がスムーズだったし、京都コースは向いているんじゃないかな。京都芝コースで4戦しているんだけど、4戦ともメンバー中上位の上がりを繰り出していることも、それを裏付けているよね。

石 たしかに。前走をひと叩きされた上積みも含めて期待したいですね。あとはゴールドアクターをチェックしておこうか。

編 この2戦、長距離の2600m戦で連勝中なんですよね。

石 そうなんだよ。古馬相手に500万、1000万を連勝したのは高く評価したいよね。春にも一線級相手に互角以上の戦いをしていたんだけど、どうにも勝ち味が遅いところがあってね。

編 そうなんですよね〜。青葉賞も馬券にこそ絡めなかったですけど(4着)、勝ち馬とはわずか0.1差でしたし。

石 そう、切れ負けだよね。それでも先行して0.1差だったのは強調しておきたい。今回、京都コースに替わるのは大きなプラスだし、中山芝2200mのような瞬発力よりもスタミナというか持続力を必要とするコースで好走しているのもいいよね。

編 そうですよね、叩き3走目でもありますし、長距離実績、能力からも注目しておきたいですね。

石 とまあ、現時点ではこの3頭に注目しておこうか。

編 わかりました。では、そろそろお別れの時間が近づいてきましたが、最後に石橋さんからひと言お願いできますか。

石 そうですね。え〜と、去年の春から始まったこの対談ですが、本当に多くの方からのご支持をいただきまして、いくら言葉を尽くしてもこのお礼は伝え切れません。本当にありがとうございました。そしてnetkeiba.comのスタッフの皆さんにも大変お世話になりました。ありがとうございました。

編 引っ越すだけなのに、なんか重いんですけど(笑)。

石 誰だよ、言わせてるのは(笑)。ただ、これで終わりではなく、これからもブログのほうで毎週お目にかかれると思いますので、今後ともよろしくお願いします。

編 そうです! 皆さ〜ん、ブログのほうもチェックしておいて下さいね。すでに土曜日の見解をアップしていますので。それに復活のリクエストが多ければまたここに戻ってくるかもしれませんよ〜(笑)。

石 お前が言うな(笑)。ま、こんな感じで終わりましょうか。

編 そうですね。

石&編 では、皆さん、どうもありがとうございました!

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1964年東京生まれ。2012年12月『単勝二頭流』(東邦出版・発行)で、競馬本作家としてデビュー。パチンコからパチスロ、麻雀、競馬、競艇、競輪、果ては株や先物取引、FXまで手広く(?)手がける根っからのギャンブラー。一時期、競馬から遠ざかったこともあったが、3連単の発売を機に復帰。現在は、最も儲かるという競馬を主戦場に選んでいる。独自の理論「単勝二頭流」の構築後も、さらなる飛躍を目指して切磋琢磨する日々。

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