スパーキングレディーC(7月16日 川崎 サラ3歳以上牝馬 別定 JpnIII 1600m良)
△(1)トーセンジョウオー 1分39秒2
○(2)メイショウバトラー 4
◎(3)ニシノナースコール アタマ
(4)スターオブジェンヌ 3
△(5)ラピッドオレンジ 1
…………………
(6)ミスガイア
△(7)テンイムホウ
▲(8)シールビーバック
(9)パフィオペディラム
単1010円
馬複520円
馬単1770円
3連複630円
3連単5670円
トーセンジョウオーが正攻法で圧勝した。やや前へノメったスタート。しかし加速力、二の脚が素晴らしく、馬群から瞬時に抜け出し、あっさり自分のペースに持ち込んだ。1000m通過60.7秒、速からず遅からず、気分のいい一人旅。追走するパフィオペディラム、スターオブジェンヌ、終始2馬身ほどのリードをつける。「今日が初騎乗。それでも調教試験で手応えをつかんでいたし(6月20日・川崎)、返し馬の雰囲気も文句なかった。スピードがある上に折り合いもつく。自信を持って乗れました」(戸崎騎手)。3〜4コーナー、後続との差がさらに広がり、しかも自身は抑えたまま。あと1F、軽くGOサインを送り、文字通り独壇場のゴールだった。
トーセンジョウオーは、これで重賞7勝目(うち統一G・6勝)。スパーキングレディーCは05年に続く2度目の制覇で、川崎コースと抜群に相性がいい。加えてマイル前後ベストのスピード能力。ただそれにしても今日の競馬は強かった。1600m=1分39秒2、良馬場とすると出色で、例えば前日タキオンスピリット=1分40秒7(オープン候補)と比較しても絶大な価値がある。544kg、パワフルな馬格から繰り出す、何とも豪快なストライド。昨年重賞3勝、“NAR最優秀牝馬”のタイトルを獲得したが、今日の勝ちっぷりは、どうやらその域をはっきり超えた。ティンバーカントリー×リアルシャダイの血統背景。今後は牡馬相手でも十分好勝負のイメージが出る。
メイショウバトラーは中団から徐々に押し上げ、自然体で無理のないレースとみえた。「勝てる競馬と思っていたし、実際(自分の馬は)よく走っている。今日は相手が強かったです」(武豊騎手)。確かに女傑でも、8歳夏、さすがに昇り目はないということだろう。ニシノナースコールは、ことダート戦に限るともう少し距離がほしいか。後方待機、3コーナー手前から作戦通り捲っていったが、Mバトラーにアタマ差までがいっぱいだった。ラピッドオレンジ、シールビーバックは、勝負どころの反応ひと息。ともにパドックなど、やや馬体が細く映った。逆にスターオブジェンヌが先行馬ペースに乗って4着健闘。3歳馬ミスガイアも、この顔ぶれ、展開で6着なら、だいぶ力をつけている。
※重賞の格付けは、新表記を使用しております。