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スパーキングサマーC・展望

  • 2008年08月18日(月) 23時49分
 スパーキングサマーC(8月20日 川崎 サラ3歳以上 別定 地方競馬交流SIII 1600m)

 04年新設。川崎ナイターにもう一つ目玉を加えようという重賞だが、時季的なこともあり、出走馬のレベルは総じて低い。過去4年間、傾向ははっきりしている。昇り馬中心のレースであること。優勝したユニークステータス、マクロプロトン、イシノダンシング、ルースリンド、すべてここが初タイトルで、しかもことごとく直前1〜2着と、勢い、好調さを誇っていた。馬単最高配当は、04年ユニークステータス→トキノアジュディの14600円。同年は3着にも人気薄アートブライアンが入り、3連単333710円を記録している。

 昨07年から“地方競馬交流”に条件変更され、いきなり2着キングスゾーン、3着ミツアキタービンと健闘した。ただ今年の顔ぶれからはやや厳しい情勢か。船橋=3勝、川崎1勝、2着3回。ほぼこの2場所の戦いとなっている。牝馬は過去4年、2頭だけの出走で、04年アートブライアン3着、05年ドリームサラ6着。こちらも今年の出走メンバーは旗色が悪い。逃げた馬=1、2、12、2着。「夏場は逃げ、先行型有利…」が、一つセオリーになるかもしれない。

◎シンメイレグルス
(的場文・57)
○ベルモントサンダー
(石崎駿・57)
▲インターセフォー
(達城・57)
△サウンドサンデー
(今野・57)
△エスプリベン
(山崎誠・56)
△ウルフボーイ
(吉田稔・57)
△ケイエスゴーウェイ
(赤岡・56)
クィーンロマンス
(佐藤友・54)
グレースガール
(筒井・54)

 シンメイレグルスにチャンスが回った。単なる上がり馬ではなく、水の合う南関東トレード(川崎・長谷川三郎厩舎)で再び素質が開花した典型例。JRA時ダート4勝、新馬→黒竹賞→昇竜S、いわゆるエリート路線だから価値が高く、以後4〜5歳時不振は、たび重なる休養(都合5度)の影響と納得できる。今季5・6月、船橋1700m(A2以下)を2連勝、内1つが1分43秒6の快時計(レコードに0.3秒差)。前走「マーキュリーC=盛岡G3」も、結果4着ながら、4コーナー、逃げるフィフティーワナーに並びかける見せ場があった。マイル戦は経験が少ないだけで(2戦して7、4着)、時計勝負に強い以上、特に減点も浮かばない。的場文騎手らしい強気の捲りか。父ブライアンズタイム、血統的にも奥が深い。

 ベルモントサンダーは、昨秋「アフター5スター賞=大井1200m」でフジノウェーブを下した末脚勝負の個性派。スプリンターのイメージは強いものの、前走「京成盃グランドマイラーズ=船橋1600m」を2着して、大きく視界が広がった。中間好時計の追い切りを5本マーク。いかにも満を持した登場で、差し比べの展開なら逆転も考えられる。インターセフォー、エスプリベンはともに重賞レベルの力があり、どちらかハナ切ったほうに脈がるか。前々走「ゴールドC」3着のサウンドサンデーは、じっくり決め手を温存して混戦待ち。スタートに難があるだけにどうしても勝ちづらい。大穴は高知から挑戦するケイエスゴーウェイ。「かしわ記念」6着はGIだけに無視できず、当地リーディングJ・赤岡騎手の手綱にも期待感がある。

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日刊競馬地方版デスク、スカイパーフェクТV解説者、「ハロン」などで活躍。 恥を恐れぬ勇気、偶然を愛する心…を予想のモットーにする。

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