スマートフォン版へ

スパーキングサマーC・回顧

  • 2008年08月25日(月) 00時00分
スパーキングサマーC(8月20日 川崎 サラ3歳以上 別定 地方競馬交流SIII 1600m良)

○(1)ベルモントサンダー 1分40秒3
◎(2)シンメイレグルス 4
△(3)エスプリベン クビ
(4)フサイチウィード 3
▲(5)インターセフォー 2.1/2
………………………
△(6)ウルフボーイ
△(7)ケイエスゴーウェイ
△(9)サウンドサンデー

単240円
馬複230円
馬単550円
3連複780円
3連単3020円

 ベルモントサンダーが楽勝した。内エスプリベン、中クィーンロマンス、外インターセフォー、フォースキックとほぼ互角のダッシュをみせ、結局1コーナー“枠なり”の並びになったものの、3F35.7-4F49.1-5F60.7秒とペースは落ちない。振り切ったエスプリベンを、体半分差でインターセフォーが追走。ベルモントサンダーは、予測以上にスムーズな行き脚で中団を進み、向正面過ぎ、早くも馬込みを縫うように進出を開始する。「スタートから文句なしの手応えで、直線どこを突き抜けようか…そんな感じ。ただ4コーナー、前(エスプリベン)に少し離されてヒヤっとした。最後は脚が違いましたけどね」(石崎駿騎手)。なるほどエスプリベンも大健闘。ただそこは逃げ馬と追い込み馬、GOサインからの爆発力に大きな差がある。馬場の真ん中、弾けるように抜け出したベルモントサンダー。最後は4馬身差の独走だった。

 ベルモントサンダーは、父アフリート、母ミスダンジグ、JRA出身(4勝)の7歳牡馬。昨夏船橋転入からすぐ頭角を現わし、フジノウェーブを下した「アフター5スター賞」など、切れ者スプリンターとして、個性と存在感を示していた。それが前走「京成盃グランドマイラーズ」2着で守備範囲を広げ、今回さらに可能性を開拓している。「馬自身力をつけてきたこともありますが、短距離かマイルかは今日のレースぶりをみると微妙な適性。1400mあたりが一番いいかな…」(出川克己調教師)。長い直線ベターという意味で、JRA=ガーネットS、根岸Sなどを最終目標に置くと聞いた。使うとすれば(連覇)中1週になる大井「アフター5スター賞(9月3日)」。この日あまりにも強かっただけに、逆に選択が難しい。

 シンメイレグルスはベルモントサンダーの隣枠からスタートし、直後接触するような不利があった。ともあれ道中の反応がきわめて鈍く、最後2着確保は地力だけというしかない。上がり38.7秒。勝ち馬38.2秒は別格としても、ゴール際100mなどズバ抜けた勢いだった。「ナイターはよくないね。押しても押しても馬が前へ進んでくれない。何とか(2着に)届いてホッとした」(的場文騎手)。まさしくコメント通りと思う。勝ち馬より前々を進めればおそらくデッドヒート、好勝負になっていた。

 エスプリベンは意外性のある逃げ馬で、この日惜しい3着ながら自身の魅力はアピールした。以下、ブリンカー着用でフサイチウィードが良化気配。ウルフボーイ、サウンドサンデーは入着ラインで新味が薄い。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

日刊競馬地方版デスク、スカイパーフェクТV解説者、「ハロン」などで活躍。 恥を恐れぬ勇気、偶然を愛する心…を予想のモットーにする。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング