彩の国浦和記念(11月26日 浦和 サラ3歳以上 別定 JpnII 2000m重)
◎(1)スマートファルコン 2分04秒8
△(2)アンパサンド 7
(3)クレイアートビュン クビ
○(4)フィールドルージュ 1/2
△(5)ルースリンド 4
………………………
△(6)キングスゾーン
▲(7)トーセンブライト
(8)マズルブラスト
△(10)ナイキアースワーク
単160円
馬複5180円
馬単7040円
3連複18300円
3連単107850円
スマートファルコンが圧勝した。最内枠から自然流の先行。前半こそややカカるような素振りをみせたが、さすがに鞍上の手綱は素晴らしく、巧みになだめてペースダウン(1000m通過61.8秒)。後続を引きつけ、しかし終始体1つ半ほどリードする絶好の形になった。追走したキングスゾーン、マズルブラストは3コーナーで失速。代わりにクレイアートビュン、アンパサンドが2〜3番手に押し上げて前を追う。ただ行きっぷり、手応えの違いは歴然で、直線GOサインと同時に一気にちぎれた。「前走スプリント(園田1400m)を使ったから折り合いを心配したが、意外なくらい気持ちよく走ってくれた。能力がある。交流向きだし、今後はGIでも期待できます」(岩田騎手)。
スマートファルコンは、ダート通算[5-3-0-0]。金沢「白山大賞典」に続き2つ目のタイトルを獲得した。気鋭の3歳馬。春の総決算「ジャパンダートダービー」、サクセスブロッケンの2着を含め、世代No.2をダメ押しした格好だろう。速さと強さを兼備する理想的なダートホース。行きたがる気性は闘争心の象徴といってよく、それもキャリアを重ね、馬自身“勝つレース”を覚えてきた。2分04秒8は過去10年中第3位(昨年シーキングザダイヤ=09秒7)。最後余裕を思えば、歴代勝ち馬に比しても最上位にランクできる。次走は明けて「フェブラリーS」が有力。「東京大賞典は賞金的に難しい(古馬有利の出走条件)。長い目でみてゴールドアリュールの代表産駒、そうなればいいですね」(小崎憲師)。筆者自身は同馬を大賞典に何とか出したい。
人気を分けたフィールドルージュ。元より小回り馬場は適性が低いにせよ、流れが緩んだ向こう正面でも動けず、結局脚を余した形で競馬が終わった。「まだ完調ではないのかな。(そういう状況だと)初コースは苦しくなる」(横山典騎手)。アンパサンドは長期休明け、16kg増。いかにも立派すぎるという馬体で健闘した。ハイレベルの東京ダービー馬。今後、フリオーソに続く存在として夢をつなげる。クレイアートビュンの善戦にも驚かされた。他馬の凡退はさておき、自身しっかり能力通り走る芯の強さ。終始内ラチ沿い、経済コースを乗った的場文Jも絶妙だった。トーセンブライトは、道中首を上げるシーンもあり初コースが響いたか。パドックなどはち切れるような好馬体。経験を積み、一変はもちろんある。