オーバルスプリント(12月24日 浦和 サラ3歳以上 別定 SIII 1400m)
旧「テレビ埼玉杯」。10月「埼玉新聞杯→埼玉栄冠賞」同様、レース名だけのリニューアルで、過去3年間に関しては(05年、1900m→1400mと距離変更)、そのままデータが適用できる。
17年
1着 ブルーローレンス 1分25秒3 1人気
2着 ベルモントストーム 4 3人気
3着 ロッキーアピール ハナ 5人気
18年
1着 チョウサンタイガー 1分26秒7 5人気
2着 カセギガシラ 3 6人気
3着 グリンセレブ ハナ 3人気
19年
1着 ナイキアディライト 1分26秒9 1人気
2着 ブルーローレンス 3/4 3人気
3着 シルヴァーゼット クビ 6人気
ひとまず傾向は3つ浮かぶ。1…高齢馬が意外なほど強いこと(馬券にからんだ9頭中6頭が6歳以上)、2…勝ち時計が速く、決まり手は逃げ切り、もしくは一気の捲りであること、3…短距離路線の馬に分があること(9頭中6頭が前走1400m以下)。“スピードの絶対値”が勝負の大きなポイントで、基本的に堅めのレースと考えていい。格による別定戦だが、連対6頭中、5頭までがA1ランク、58kgを背負っていた。推理はごくオーソドックス。実績と近況で有力馬が絞れるだろう。
◎コアレスデジタル
(58・的場文)
○ナイキアディライト
(58・戸崎)
▲キングビスケット
(56・坂井)
△キングオブライヒ
(56・前住)
△トーセンラヴ
(54・水野)
△グローリーウイナー
(58・吉田稔)
△ブローザウインド
(56・御神本)
コアレスデジタルに条件がそろった。8歳馬ながら今季旬というムードがあり、6月「京成盃グランドマイラーズ」快勝、以後クラスターC(水沢)→日本テレビ盃(船橋)→JBCスプリント(園田)、強気に交流G路線を歩んできた。とりわけ内容がよかったのは日本テレビ盃4着。超ハイペースを3コーナー先頭、ボンネビルレコード、フリオーソ相手に一瞬あわやの競馬をしている(レコード決着)。かつて「兵庫ゴールドT=JpnIII」3着、ニホンピロサートにアタマ差。小回り1400mは文句なくベストだろう。逃げ争いの直後から抜け出せる。
ナイキアディライトは今回ラストランになるらしい。重賞12勝。帝王賞、アドマイヤドンのハナ差2着があり、アジュディミツオーにも何度か先着を果たしてきた。昨年このレース快勝、ブルーローレンスを完封。浦和コースに相性がよく、別定58kgも含め、最後を飾る舞台を慎重に選んだということだろう。距離1400mなら相手の出方しだいで先行、捲りの両面作戦。エース戸崎J起用にも完全燃焼の期待がみえる。キングビスケットは大井1000m〜1400mで12勝をあげた生粋のスプリンター。初コース浦和をどう乗るかだが、アフター5スター賞、ディープサマーの2着(クビ差)から能力は見劣らない。以下、先手を取り切ってキングオブライヒ、グローリーウイナー。JRA・3勝、前走スパロービート(船橋1000m=レコード)に食い下がったトーセンラヴも、自在性を生かして食い込みがある。