報知オールスターC(1月3日 川崎 サラ4歳以上 別定 地方競馬交流 SIII 2100m良)
◎(1)アンパサンド 2分15秒1
▲(2)ギャンブルオンミー 4
△(3)トップサバトン 1/2
○(4)ジルグリッター 5
△(5)マズルブラスト クビ
…………………
(6)ゴールドイモン
(7)トーセンベルボーイ
△(9)レッドドラゴン
△(13)エスプリベン
単170円
馬複1390円
馬単1820円
3連複2980円
3連単11000円
アンパサンドが、久々に“らしさ”をみせて快勝した。レースぶりの印象点というなら、前走(浦和記念)が“8”で、今回“9”か。時計が物足りないこと、フィニッシュに鋭さが感じられなかったこと。まあしかし、競馬は常に相手なりという部分もある。今回、大きな突破口になったのは間違いない。もちろん馬自身まだまだよくなる。
エスプリベン、トップサバトンが出遅れた。昨年逃げ切りの前者は、その時点で万事休す。代わってゴールドイモン(A2から格上挑戦)がペースを作る。以下、マズルブラスト、ギャンブルオンミー、ケイエスゴーウェイ。一周目スタンド前から川崎2100m特有のスローになり、トップサバトンがカカリ気味に追い上げていく。アンパサンドはそれをうかがいつつ絶好の4〜5番手。いい目標を前にして終始スムーズな競馬ができた。3〜4コーナー、ゴールドイモン失速。2頭が抜け出し一騎打ちの形になったが、手応えの優劣ははっきりしている。ほんのひと気合でアンパサンド先頭、最後は独走というゴールだった。「叩き2戦目で行きっぷりが違った。余裕のある競馬。レースが上手で乗りやすい」(御神本騎手)。冒頭、フィニッシュに不満…と書いたが、ごく客観的には人馬ともセーブした結果だろうか。いずれにせよ最強世代の東京ダービー馬。再び同期フリオーソに追いつき追い超せ…というテーマが出た(次走・GI川崎記念)。
出遅れを追い上げたトップサバトン、結果じっくり乗れることになったギャンブルオンミー。こと絶対能力というなら前者上位は明らかだが、同馬は依然ゲート難、折り合い難を抱え、今後も評価が難しい。一方後者はジリ脚、地味な印象だが、いざ実戦で勝負強く逞しい。今回いったん前2頭について行けず、それでいて最後巻き返したあたり、かつて地方の名馬(晩成型)によくみた成長パターン。父アメリカンボスからも改めて期待できる。ジルグリッターは、上がりの競馬で流れが緩まず、得意の捲りが打てなかった。器用さの点で課題残しか。マズルブラストは成長株に押された格好。血統はさておき、自身ほぼ限界がみえてきた。伏兵レッドドラゴンはまだ本調子になさそうで、トーセンベルボーイも手探りが続いている。