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ニューイヤーC・展望

  • 2009年01月10日(土) 23時00分
 ニューイヤーC(1月14日 浦和 サラ3歳 定量 SIII 1600m)

 今回から“データ編"のスタイルを少し変えることにした。我ながらゴチャゴチャして読みにくかった(すみません)。レースの傾向を箇条書きにまとめ、可能なケースは、ある程度“結論”を出していく。データ推奨馬と、記者予想。併せて検討材料にしていただければ幸いです。

 1…総体的に波乱含み。1番人気[2-1-3-4]、2番人気[2-1-3-4]、ともに安定感に欠け、過去10年中、馬複1000円以下は2度しかない。対して3番人気[4-0-1-5]。馬券上、▲△級の伏兵を軸にする手がある。

 2…地元浦和勢が活躍する。4場所トータルでは、船橋=4勝、2着3がリードするが、浦和=3勝、2着2とほとんど差がない。昨年はミサトアンバード(8人気)が2着に食い込み穴をあけた。他に、川崎=2勝、大井=1勝。

 3…牝馬の健闘。00年フレアリングアロー、03年パッションキャリーが優勝し、トータル[2-2-2-19]も悪くない。基本的に“完成度”が問われる傾向で、クラシック直結とはいいがたい。

 4…連対馬の決まり手は、逃げ=2、先行=9、差し=3、追い込み6。捲り気味に動けるタイプが優勢で、昨年はゲンキチホマレ→ミサトアンバード、追い込み馬同士の決着だった。

※データ推奨馬
 ◎クラフィンライデン 完成度の高い牝馬で3に該当。キャリア豊富で自在性も備えるイメージ。

 ▲タッチブライト 2、3に該当。地元1500mを2度経験した強みがあり、人気的には盲点か。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆

◎シャレーストーン
(54・酒井)
○ヴァルダマーナ
(54・御神本)
▲サザンクロスラリー
(54・戸崎)
△クラフィンライデン
(53・的場文)
△タッチブライト
(53・岡田)
△サイレントスタメン
(54・金子)
△モエレエターナル
(53・今野)
チームドラゴン
(54・山田信)
ドラゴンシーズ
(54・高橋哲)

 シャレーストーンの上昇度と決め手をとった。転入後2連勝(道営1勝)、いずれも道中外々を豪快に追い上げた逆転で、“個性”と“勢い”を同時に感じる。父プリサイスエンド(フォーティナイナー系)、母の父サンデーサイレンス。記者の描くイメージは、瞬発力と勝負強さに優れた一級マイラー。行き脚がついてしまえば一気の捲りが想像でき、現実に道営時は先行策でも良績をあげている。480kg台、黒鹿毛の精悍な体つき。クラシックへ向けた評価も、今回のレースぶりしだいと考えたい。

 ごくストレートな予想ならクラフィンライデンの“速さ”だが、前走「東京2歳優駿牝馬」2着はネフェルメモリーだけが目立った競馬で、自身まったくおつりのない4馬身差。鵜呑みにできるかどうか正直迷う。ポイントは牡馬ヴァルダマーナ、サザンクロスラリーとの逃げ争い。ともに昨暮れ浦和1500mを好時計で勝っており、とりわけ前者はデビュー3戦連続連対後、結果大敗ながら「全日本2歳優駿=GI」も経験した。勝負どころの3〜4コーナー、上記3頭のうち、はたしてどれが抜け出しているか。以下、道営→南関東3勝、競馬センスがよさそうなタッチブライト、一貫末脚勝負に固めているサイレントスタメン。顔ぶれ自体は通年以上のレベルがある。

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日刊競馬地方版デスク、スカイパーフェクТV解説者、「ハロン」などで活躍。 恥を恐れぬ勇気、偶然を愛する心…を予想のモットーにする。

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