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TCK女王盃・展望

  • 2009年01月19日(月) 11時45分
 TCK女王盃(1月21日 大井 サラ4歳以上牝馬 別定 JpnIII 1800m)

 「TCK女王盃」は98年、当初から交流Gとして新設。03年まで距離2000mで施行され、以後04年から1800mに変更された。最後の直線もたっぷりある外コース。総じて実績上位の“本格派”が活躍している。

 1…人気馬が強い。1番人気[2-5-0-3]、2番人気[4-1-0-5]、3番人気[2-1-2-5]。過去10年、馬単すべて3000円以下で収束している。ただし、2→1人気の逆転がしばしばあることが一つ特徴。

 2…JRA馬優勢。過去10年、7勝して2着6。そのワンツーが5度ある。ただし、1〜3着独占というケースはなぜかない。次いで強いのは、船橋=2勝、2着2。唯一例外は、01年ベラミロード(宇都宮)優勝。

 3…大井初コースでも問題なし。昨年ラピッドオレンジなど、計5頭が勝っている。前年「関東オークス馬」も、4頭出走して2頭優勝だからアベレージがいい。04年レマーズガールが典型パターン。

 4…自在型に分がある。過去10年の連対数は、逃げ=3、先行=7、差し=7、追い込み=3。おおむね道中スローだが、地力がないとゴール寸前バッタリくる。昨年は、逃げたクインオブクイン失速、ラピッドオレンジ→デアリングハート、好位から伸びた馬の決着だった。

 ※データ推奨馬
 ◎ヤマトマリオン…1〜4、すべてに該当。当日武豊=ユキチャン1人気が予想され、そうなると、馬単“逆目”も、データ上説得力が出る。

 ○ユキチャン…ヤマトマリオン同様、すべてに優位。伸び盛りの明け4歳。前年「関東オークス馬」は、体調さえ万全なら崩れがない。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆

◎ユキチャン
(54・武豊)
○パノラマビューティ
(54・御神本)
▲ヤマトマリオン
(56・幸)
△チヨノドラゴン
(53・酒井)
△ラピッドオレンジ
(54・藤田)
△サヨウナラ
(55・岩田康)
△ミスジョーカー
(53・本橋)
シスターエレキング
(53・桑島)
オリビアフォンテン
(53・石崎隆)
ダイワオンディーヌ
(53・戸崎)

 今回ユキチャンは、たとえ一本人気になっても、逆らえない気分が正直ある。前述した通り、前年関東オークス馬が強いこと、その勝ちっぷり自体、ズバ抜けていたこと(8馬身差・レースレコード)。同馬はいわく平均ペースのパワー走者で、大井1800mに文句なくしっくりくる。自然流に先行し、二の脚、三の脚を使うイメージ。現時点の能力がレマーズガール級にはっきり届く。対ヤマトマリオン、前走クイーン賞の“頭差”は、相手得意の高速馬場、早めに抜け出し目標にされたぶんだろう。54kg対56kg、本来この斤量は絶対有利。確勝で臨む。

 そのヤマトマリオンも、まともなら2着は外せない力関係。東海S、白山大賞典、すでに牡馬相手の実績があり、ラピッドオレンジ、サヨウナラ級とは、近況の充実度が大きく違う。ただ一つ、これは杞憂かもしれないが、暮れの名古屋グランプリ(2500m)を挟んだステップがどう出るか。牝馬とすると強行軍。もともとタフな馬という印象は薄い。

 南関東転入、ダートで新境地を開いたパノラマビューティを本線にとった。大穴は、前走シンデレラ・マイルで落馬寸前(カラ馬と接触)の不利があったチヨノドラゴン。持ったまま4コーナー先頭のシーンが忘れられない。同レースを勝ったミスジョーカーは1600m→1800mに課題がある。

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日刊競馬地方版デスク、スカイパーフェクТV解説者、「ハロン」などで活躍。 恥を恐れぬ勇気、偶然を愛する心…を予想のモットーにする。

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