東京シティ盃(3月4日 大井 サラ4歳以上 別定 SIII 1200m)
「東京シティ盃」は今年で第19回目。一昨年から1400→1200mに距離変更された。有力馬のステップは「マイルグランプリ(3月26日)」へとつながり、現実に一昨年フジノウェーブがこの2レースを連覇した。
勝ち馬のレベルは各年で波があるが、例えば11年カガヤキローマン、15年ハタノアドニス、統一Gレベルが出てくるとさすがに強い。順当か波乱か、メンバーの質によって判断すべきレースだろう。
(1)…格と実績をまず重視。1番人気[4-2-0-4]、2番人気[2-1-3-4]なら合格点といえる数字で、やはり短距離戦は、スピードの絶対値=時計勝負が基本になる。
(2)…船橋、大井でほぼ独占。船橋=4勝、2着3、大井=5勝、2着6。川崎は1勝、2着1とふるわない。金盃同様、地元大井勢に力が入るレースといえる。
(3)…高齢馬が強い。過去7歳馬が5頭優勝、2着3頭だから特筆できる。8歳馬も、14年サプライズパワーなど2着2頭。勢いより経験…という傾向がある。
(4)…差し馬が穴。距離変更はさておき、過去10年、連対馬の内容は、逃げ=5、先行=5、差し=7、追い込み=3。近年大井競馬は“先手必勝”がはっきり崩れた。
※データ推奨馬
◎フジノウェーブ…GIスプリンターが、別定58kgで戦うのだから完全燃焼。瞬発力勝負、きわどい競馬にはなりそうだが、最後は底力で抜け出せる。
○ディープサマー…昨秋アフター5スター賞を勝ち、東京盃2着。遡ってGIかしわ記念3着がある。久々でも鉄砲のきく気性。フジノウェーブと同様の7歳馬。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆
◎フジノウェーブ
(58・御神本)
○フリートアピール
(56・真島)
▲ディープサマー
(58・川島)
△マルカジーク
(58・和田)
△ディアヤマト
(58・坂井)
△トップサバトン
(58・戸崎)
トーセンラヴ
(56・水野)
アートルマン
(56・的場文)
過去のデータ(傾向)、今回予想が珍しく一致した。上位にとった3頭、すべて7歳馬。中でもフジノウェーブはスプリント能力ではっきり格上と判断できる。前述した一昨年シティ盃→マイルGP連覇はもちろん、前々走中山「カペラS」、レコード決着に小差3着だから、精神面の充実が素晴らしい。
左回りはコーナーごとにポジションが下がり、結局フィーリングが合わないということだろう。「フェブラリーS」を見送って鋭意調整。すべてに条件がそろっている。
フリートアピール、ディープサマーの序列は難しい。順調さで前者、実績で後者。ともあれフリートは気性難解消、短距離に路線もかたまり、さらにひと皮むけそうなムードがある。
一変があれば、爆発力身上、いわくワンペースで走るトップサバトンだが、前走期待外れだけに大きくは推せない。復調ディアヤマトはここが再び正念場か。前走はイン強襲、好騎乗という感もあった。
穴にマルカジーク。JRA芝1200m2勝の潜在能力は見逃がせず、ここが転入4戦目。気がつけば、こちらも7歳馬だった。