ダイオライト記念(3月11日 船橋 サラ4歳以上 定量 JpnII 2400m)
「ダイオライト記念」は、96年から交流G移行。その第1回を女傑ホクトベガが圧勝した。以後の優勝馬もさすがGIIという強豪が並ぶが、一つ特徴をあげるなら、やはり距離2400mらしいステイヤーの活躍か。デュークグランプリ、マイターン、リージェントブラフ…。いずれもパワーと持久力が売りだった。そして06年ヴァーミリアン、6馬身差独走はまだ記憶に新しい。同馬の出世レース、その一つでもある。
(1)…人気馬を信頼。1番人気[5-3-0-2]、2番人気[1-2-2-5]、3番人気[3-2-2-3]。4番人気以下の優勝は1度だけ(01年リージェントブラフ)。
(2)…JRA対船橋。JRA・6勝、船橋3勝。ほぼこの2場所の勝負に絞られる。唯一例外は笠松ミツアキタービン(04年)。他に川崎勢から2着が2頭。
(3)…リピーターが強い。インテリパワーが00〜02年=2、2、1着。パーソナルラッシュが05〜06年=1、2着。フィーリング、適性が合う馬を重視する。
(4)…先行有利。過去10年の連対馬は、逃げ4、先行9、差し5、追い込み2。直線勝負型は、昨年2着ボンネビルレコード級の切れが必要。
※データ推奨馬
◎フリオーソ…昨年優勝馬(5馬身差)。データ1〜4、すべてに合致し、あとは自身の体調だけ。
○サカラート…昨年3着。中〜長距離に絶対の自信があり、先行差し、自在性も備えている。
▲ロールオブザダイス…近年意外に強い4歳馬(5頭優勝)。上昇度ならNo.1の評価もできる。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆
◎フリオーソ
56戸崎
○ロールオブザダイス
55デムーロ
▲ルースリンド
56菅原勲
△サカラート
56内田博
△ナイキアースワーク
56川島
△クレイアートビュン
56御神本
△コウエイノホシ
56坂井
マイネルアワグラス
56松岡
ドリームスカイ
55的場文
フリオーソの連覇だろう。昨春帝王賞でGI・2勝目、しかし08年ベストパフォーマンスは文句なくこのレースで、当時ボンネビルレコードを5馬身ちぎり余裕残し。まさしく悠々堂々、生涯最高という競馬にみえた。本来中〜長距離が合っていること、左回りでより折り合いがスムーズなこと。前走川崎記念2着、カネヒキリを“本気”にさせる1/2差。展開はどうあれサクセスブロッケンを完封だから、自身好リズムは戻っている。ややきついローテ(9月・日本テレビ盃から5戦力走)にはなったが、川島正行厩舎、GOサインを出した以上、青写真通りと考えたい。定量56kg。絶対能力が大きく違う。
相手探し。ロールオブザダイスを本線とした。角居厩舎の新星。前走佐賀記念2着は抜群の地方ダート適性を感じさせ、4歳の勢い、自在脚質にも魅力がある。引き続きデムーロ鞍上。フリオーソに食い下がっていくイメージがわく。前走「金盃」2着で好発進したルースリンドは、元より南関東の中〜長距離、フリオーソに次ぐ能力がある。今回菅原勲騎手がどう乗るか。評価▲としたが、そのレースぶりは馬券上の取捨を超えて興味深い。経験でサカラート、上昇度でマイネルアワグラス。しかし人気と能力、天秤にかけて面白いのはナイキアースワークと考えた。一昨年3着。3歳時「ユニコーンS」圧勝。ルーキー川島正太郎Jは天才肌、こういう状況で勝負勘が冴えてくる。