ダイオライト記念(3月11日 船橋 サラ4歳以上 定量 JpnII 2400m稍重)
◎(1)フリオーソ 2分32秒1
(2)マイネルアワグラス 4
○(3)ロールオブザダイス 2
△(4)サカラート 4
▲(5)ルースリンド 1
……………………………
△(6)クレイアートビュン
(7)ドリームスカイ
△(8)ナイキアースワーク
△(10)コウエイノホシ
単110円
馬複300円
馬単370円
3連複390円
3連単890円
フリオーソが圧倒的な強さで連覇を飾った。好スタート、ごく自然流に先手をとり、後続を従えるようなマイペース。向正面、外からルースリンドが動き、その一瞬だけ緊張感が走ったが、そこを譲らず乗り切ると、あとはまったく危なげなかった。1000m通過63.5秒、1600m1分42秒7だから、上がり勝負は言うまでもない。結局、鞍上は1度もステッキを使わず終わった。直線軽くGOサインを出して4馬身差。「馬と喧嘩をしないよう、邪魔をしないよう、それだけ思って乗りました。リラックスして走れましたね。今日は勝って当然だけど、さらにいい競馬ができる馬です」(戸崎騎手)。
フリオーソはここが重賞5勝目。GI・3勝、GII・2勝を合わせ、収得賞金4億円に到達した。ゴールの瞬間、場内実況・及川サトル氏が「これが東の正横綱だ!」、そうアナウンスしたが、まさしくしかり。いわゆる“総合能力”では、現地方サークル、同馬が1頭抜けている。あとはアウェーでの戦い、適条件をどう絞るかかが勝負と思う。明確になったこと。フリオーソはパワー、持久力に優れたタイプで、距離は長ければ長いほど、その特徴を発揮する。例えば対サクセスブロッケン。マイル条件では厳しいが、2000mを超えれば互角以上の勝負が可能だ。「帝王賞」、「東京大賞典」、どちらかが2800mにでもなれば、おそらくもっと自信が持てる。
2着マイネルアワグラス。記者無印は、3歳時「ジャパンダートダービー」・4着。以後も伸びそうで伸びないレースぶりに“妙味なし”と感じたためだが、結果見当外れの予想になった。道中スローをじっくり我慢、直線外から迫った内容は胸が張れる。父ブライアンズタイムらしい成長力と納得だろう。逆にロールオブザダイスはフリオーソを終始マーク。運びとすると完璧だけに、まだGII通用の地力は疑問か。ルースリンドは、道中仕掛けたものの動き切れず、結果中途半端なレースで終わった。菅原勲J・初騎乗。コメントは聞いていないが、馬自身に少し癖があるかもしれない。古豪サカラートは、手堅く走っても鋭さの点でかげりがのぞく。クレイアートビュンはGIIレベルになるとパンチ不足。