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東京スプリント・回顧

  • 2009年04月13日(月) 00時00分
 東京スプリント(4月8日 大井 サラ4歳以上 別定 JpnIII 1200m良)

△(1)ゼンノパルテノン 1分11秒6
△(2)ガブリン 3/4
◎(3)フジノウェーブ クビ
(4)ポートジェネラル 3/4
▲(5)ビクトリーテツニー クビ
………………………
△(6)トップサバトン
○(7)ディープサマー
(9)アグネスジェダイ
△(11)ベルモントサンダー

単710円
馬複2300円
馬単4550円
3連複2120円
3連単17320円

 内田博・ゼンノパルテノンが、力強く競り勝った。ほぼ互角のスタート。真ん中から高知ポートジェネラル(JRA・3勝)が好ダッシュで先手をとり、そのまま快調に飛ばしていく。3F通過34.7秒、統一Gの1200m戦としては速くない(昨年東京盃=34.3秒)。ゼンノパルテノンは3番手、内枠(2番)を利し絶好のポジションを確保した。「(大井は)長く乗っているコース。とにかく前々を心がけた。素軽い行きっぷりではなかったけれど、反面いい脚が長く使える。手応え以上に伸びてくれた」(内田博騎手)。コメント通り、持続力、パワーを生かした勝利とみえる。直線あと1Fでポートジェネラルを捕え、内フジノウェーブ、外ガブリンの追撃も余裕を持って抑え切った。1200m1分11秒6はひとまず水準。鞍上の好アシストが大きいにせよ、自身初コースを含めれば合格点がつく。

 ゼンノパルテノンはJRAダート・7勝、父アフリートの7歳牡馬。ただ、1400m・5勝、1800m・2勝。スプリンターのイメージは正直薄く、事実1200m以下初体験だから、そのぶん半信半疑の評価だった(5番人気)。「大井の1200mをどうこなすか。もちろんそこを鞍上に期待していたが、イメージ以上、完璧に乗ってくれた。馬のデキもよかったし、何より今日の結果で、これから選択肢が広がりました」(松永昌博調教師)。もっとも同馬は、昨シーズン、「すばるS」→「コーラルS」とオープン特別連勝、当時、トーセンブライト、フェラーリピサを退け、能力の裏付けといえば十分すぎた。いずれにせよ現JRAダート界、とりわけ関西側の層はきわめて厚いということ。次走「かきつばた記念=5月4日・名古屋1400m」と明言された。松永師のコメント通り、大きく視界が開けている。

 期待のフジノウェーブは、直線インから伸びそうで伸び切れず、結局ガブリンにもクビ差遅れて3着だった。経済コースの中団キープ。レース運び自体にはムダがなく、一頭背負わされた58kgを別にすれば、説得力のある敗因が浮かばない。自身持ちタイム=1分11秒0。結局、体調が100%ではなかったか。本来、もう少しレース間隔がほしい体質(東京シティ盃から1か月)なのかもしれない。ガブリンは豪快な大外強襲。JRA戦歴通りの爆発力がある。4コーナー9番手あたり、追い込みにくい大井1200mを思えば上々の内容だろう。ビクトリーテツニーは道中行き脚が鈍く、最後じわりと詰めて5着まで。絶対能力はさておき、地方(小回り)適性に疑問が残った。ポートジェネラルは馬なりの逃げ。あわやと思わせたものの、次への期待となると上積みの点で難しい。トップサバトンは前走同様好スタート。フジノウェーブより前を進んで6着だから、本質的に短距離は向いていない。

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日刊競馬地方版デスク、スカイパーフェクТV解説者、「ハロン」などで活躍。 恥を恐れぬ勇気、偶然を愛する心…を予想のモットーにする。

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