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関東オークス・展望

  • 2009年06月15日(月) 00時00分
 関東オークス(6月17日 川崎 サラ3歳 定量54kg JpnII 2100m)

 「関東オークス」は、00年から全国交流移行。その第1回をプリエミネンスが完勝した。2着エアピース、いきなり1〜4着をJRA馬が独占。ただそれ以降、JRA優勢の中、05年テンセイフジ、06年チャームアスリープ、一矢報いる…という逆転も何度かあった。いずれにせよ、今年は地方No.1ネフェルメモリー回避、そして来襲するJRA勢のレベル(意識を含め)がきわめて高い。2100mレコード、そんな期待も浮かんでくる。

 (1)…基本は堅め。過去9年、1番人気[3-4-0-2]、2番人気[2-1-1-5]。ただ昨年ユキチャン→プロヴィナージュなど、逆転のケースもしばしばある。

 (2)…JRA優勢。JRA=7勝、2着7、3着5。それもワンツースリーが3度ある。地方勢は川崎1勝、船橋1勝、他地区馬はまだ馬券に絡んでいない。

 (3)…JRAダート2勝以上馬は[6-5-2-5]。好走確率がきわめて高い。逆にダート初挑戦馬は05年ライラプス(1人気・4着)、06年シェルズレイ(2人気=11着)など期待外れが目立つ。

 (4)…差し馬有利。連対18頭、逃げ=1、先行=5、差し=7、追込み=5。純然たる逃げ切りは昨年ユキチャン1頭しかない。仮にスローでもパワー優先。

 ※データ推奨馬
 ◎ラヴェリータ…JRAダート3勝。その内容が素晴らしく(レコード1)、臨戦ステップも万全ととれる。2〜3番手から捲れるイメージ。距離2100m自体にも減点はない。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆

◎ラヴェリータ
(岩田・54)
○ダイアナバローズ
(内田博・54)
▲モエレエターナル
(今野・54)
△ツクシヒメ
(坂井・54)
△サクラミモザ
(戸崎・54)
△マイティースルー
(御神本・54)
△メジャーサイレンス
(山田信・54)
アンペア
(的場文・54)

 ラヴェリータは、一枚別次元の馬と判断した。デビュー3戦目からダートに転じ(芝2戦・9、5着)一気の開花。4戦3勝、いずれもズバ抜けた内容で、とりわけ前走「昇竜S」は中京1700m1分43秒6、同日古馬1000万を1.9秒凌いだから特筆に値する。唯一敗れた「ヒヤシンスS」3着も、カネトシコウショウら牡馬一線級にクビ・クビ差。当時2番手から競馬ができただけに、スピード一辺倒でもないだろう。父アンブライドルズソングは、ミスタープロスペクター系、ダートクラシック向きとイメージできる。あとは川崎コースのフィーリング、折り合いだけと考えたい。勝てばおそらくワンサイド。前述通りレコードの夢もある。

 相手にみたダイアナバローズは、芝・ダート各1勝、いずれも1800mであげている。父シンボリクリスエス、前走オークス7着からも中〜長距離がよさそうだ。内田博鞍上。じっくり差す競馬でパワー、勝負強さを生かす手か。

 「東京プリンセス賞」2〜3着、モエレエターナル、ツクシヒメも南関牝馬としては通年以上のレベルだが、前者はさすがに使い詰めで上積み疑問、後者は逆に心身ともまだ若さが残っている。

 戸崎Jを配したサクラミモザは、ダート2勝が1200〜1400mで、前走「端午S」大敗(1800m)からも、今回条件が合うかどうか。

 初ダートに挑むマイティースルーは父クロフネ、前述シェルズレイと、やはりイメージがダブってしまう。3連勝式、ワイドの穴はメジャーサイレンス。キャリア豊富、渋い末脚があるジェニュイン産駒で、時計のかかる混戦なら面白い。

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日刊競馬地方版デスク、スカイパーフェクТV解説者、「ハロン」などで活躍。 恥を恐れぬ勇気、偶然を愛する心…を予想のモットーにする。

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