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ゴールドC・展望

  • 2009年06月29日(月) 00時00分
 ゴールドC(7月1日 浦和 サラ4歳以上 別定 SIII 1500m)

 「ゴールドC」は、昨年復活したリニューアル重賞。浦和コース1500m新設、1つの目玉として再スタートを切った(57〜01年まで4歳2000mで実施)。昨年も書いたことだが、新設1500mは、4コーナー・ポケットから発走、直後に左カーブ、いったん内ラチが途切れる部分があったりと、ある意味特殊。インを引いた馬(とりわけ1枠)は、好ダッシュが絶対条件になるだろう。ただ、データ上案外成績がいいのは“2枠”で、これは最内の馬を壁にして乗れるためか。いずれにせよ、道中の位置取り、流れが、ジョッキーの判断とともに、勝負の明暗を大きく分ける。

 08年
 (1)チェレブラーレ 1分33秒9 1人気 中位伸
 (2)クレイアートビュン 4 4人気 四角先
 (3)サウンドサンデー 首 7人気 後方伸

 単290円 馬複1660円 馬単2470円 3連単2-8-5 26190円

 チェレブラーレは2番枠、好スタートをいったん下げて脚をタメ、直線外からワンツースリーのタイミングで抜け出した。最後4馬身差の圧勝劇。馬に勢いと自在性があったこと、鞍上(張田騎手)が完璧に乗ったこと。浦和1500mにおける理想的な勝ちパターンと振り返れる。高速決着になりやすい梅雨時で、速い持ち時計があればやはりベター。A1馬すべて58kgを背負う別定だけに、波乱の余地は残っている。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆

◎ノースダンデー
(左海・58)
○トップサバトン
(戸崎・58)
▲ウツミランカスター
(坂井・56)
△クレイアートビュン
(的場文・58)
△トーセントップラン
(御神本・52)
△サウンドサンデー
(繁田・58)
△エスプリベン
(佐藤博・56)
△シーチャリオット
(川島・58)

 ノースダンデーの勢いを素直に買う。昨秋カムバックからおよそ半年、一気に円熟期へ到達した快速マイラー。その証明ともいえる前走「川崎マイラーズ」は、3〜4コーナー外めを楽々と捲りあげ、最後セーブする圧勝だった。2歳時「平和賞=1600m」制覇があり、タイトル2つ目。心身とも充実し、同時に歩むべき道(マイル路線)もしっかり固まった結果だろう。クラシック経験が生きたという意味でチェレブラーレとよく似たパターン。少し辛いイメージの58kgだが、他馬と較べ特に大きなハンデでもない。この中間、長短5本の追い切り消化。ピークを維持して臨む。

 底力はトップサバトン。前走さきたま杯GIII・3着、スマートファルコンに3馬身差なら完全復調と判断できる。最強世代の羽田盃馬。集中力を切らさず走れる短〜マイルが現時点でどうやらベストか。同馬の場合、評価が揺れるのはゲート難だけだ。

 3番手にとったウツミランカスターは、浦和5戦3勝のカコイーシーズ産駒。いわゆる条件級からの叩き上げだが、それだけにしぶとさ、逞しさを備えている。

 クレイアートビュンは昨年2着。距離万能のレース巧者で、あらゆる展開を自在に捌くイメージがある。昨年3着サウンドサンデーも侮れないが、近況から昇り目は乏しそうだ。むしろ52kgで戦えるトーセントップラン。前々走「しらさぎ賞」は牝馬SIIIながら敗れて強しの2着だった。じっくり差す競馬で一発を狙う。

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日刊競馬地方版デスク、スカイパーフェクТV解説者、「ハロン」などで活躍。 恥を恐れぬ勇気、偶然を愛する心…を予想のモットーにする。

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