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サンタアニタT・回顧

  • 2009年07月27日(月) 10時00分
 サンタアニタT(7月22日 大井 サラ3歳以上 ハンデ SIII 1600m不良)

○(1)ブルーホーク 1分39秒8
▲(2)クレイアートビュン 1/2
△(3)マンオブパーサー 3
△(4)ベルモントサンダー ハナ
△(5)ロイヤルマコトクン 1/2
……………
(6)グレイトセイヴィア
△(8)ロングウェーブ
◎(10)コウエイノホシ

単280円
馬複1440円
馬単2120円
3連複6280円
3連単19310円

 ブルーホークが完勝した。外めから好スタート。行けば行ける勢いにもみえたが、結局、相手(ロイヤルマコトクン)の出方に合わせ2番手を選択する。36.5〜48.6〜60.9秒は速からず遅からず、絶対スピードに優れるブルーホーク向きの流れだったか。4コーナー、前はいつでも交せる手応え。直線中ほどGOサインと同時に抜け出し、インから迫るクレイアートビュンを余力残しで退けた。「道中理想的な位置。もまれず気分よく走れたし、何より馬に力がある。(コウエイノホシに次ぐ)2番人気? 少し悔しいというか、よけい力が入ったかもしれません」(坂井英光J)。同騎手は、そのコウエイノホシもお手馬で、今回どちらに乗るか苦渋の選択という立場にあった。まさしくジョッキー冥利、そうも言える。

 ブルーホークは、通算[12-2-0-3]。下級条件が長いにせよ完璧な戦歴を誇り、昨暮れ「GI・東京大賞典」でも、結果7着ながらケレン味なく逃げて見せ場を作った。ブラックホーク×ロイヤルスキー。マイラー血統は確かだが、競馬センス、持久力を兼ね備え、少なくとも南関東レベルなら2000mまで通用する。「夢が広がる一戦でした。ただ真面目に走ってしまう性格だから、この反動がやはり心配。次走はしばらく様子をみて考えます」(月岡調教師)。この日533kg、堂々たる馬っぷり。内面に逞しさが加われば、もう一段グレードアップか。いずれにせよ、最終的には再び交流G挑戦を期待したい。

 2着クレイアートビュン。繰り返し書いたことだが、同馬のタフさ、実戦向きのガッツには脱帽する。距離、コース問わずほぼ皆勤で重賞に登場し、大崩れがほとんどない。今回勝者に1/2馬身差は数字以上の完敗ともみえたが、そのキャラクター自体、すでに大きな存在感を持っている。マンオブパーサー、ベルモントサンダーの3着争い。前者はジリ脚、後者は不器用さ、それぞれ弱点を抱え、着差“ハナ”が示す通り微妙な明暗というしかない。コウエイノホシは10着大敗。中団外めから押し上げる作戦はイメージ通りで、実際進路も十分開けていた。結果論ながら、広い意味での“2走ボケ”か。前走「武蔵野オープン」が激走であったこと。中間一頓挫(軽い挫石)があったこと。体調さえ整えば後にも引くまい。ブルーホークと同様、交流G路線の貴重な戦力。今後は順調に使えることがテーマになる。

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日刊競馬地方版デスク、スカイパーフェクТV解説者、「ハロン」などで活躍。 恥を恐れぬ勇気、偶然を愛する心…を予想のモットーにする。

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