スパーキングサマーC(8月19日 川崎 サラ3歳以上 別定 SIII 1600m)
「スパーキングサマーC」は04年新設。お盆開催(川崎)に目玉を作ろうという意図が濃く、当初“夏枯れ”を懸念されたが、以後5年勝ち馬のレベルなど、思いのほか悪くない。加えて07年から「地方交流」へ条件変更。それなりに興味深い重賞となっている。
(1)…おおむね順当。1人気=9、1、8、1、2着、2番人気=1、2、6、9、1着。落差はあっても、そろって消えたケースは1度だけ。昨年は2→1人気の決着。
(2)…船橋VS川崎。船橋=4勝、川崎=1勝、2着4。ただ他地区遠征馬も侮れず、前2年[0-1-1-6]はアベレージとすると悪くない。
(3)…好調馬重視。連対10頭中、8頭まで直前1〜2着の好調馬、上昇馬で占められた。例外2頭はいずれも前走交流Gに挑戦していた。
(4)…先行有利。連対10頭、内訳は、逃げ=3、先行=3、差し=3、追込=1。直線逆転は爆発力のある馬に限られる。
※データ推奨馬
◎マルヨフェニックス…笠松所属馬。東海地区から過去キングスゾーン、ミツアキタービンが2、3着と好走している。前走園田で重賞を勝ち、目下の好調さも折り紙付きだ。先行、捲り、差し、相手なりに構えられる。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆
◎マルヨフェニックス
(57・尾島)
○ルースリンド
(59・石崎隆)
▲マンオブパーサー
(58・戸崎)
△ベルモントプロテア
(55・石崎駿)
△ヴァイタルシーズ
(57・真島)
△シスターエレキング
(55・桑島)
△ガッサンプリンス
(56・今野)
ゴールドイモン
(57・町田)
ドリームスカイ
(57・御神本)
マルヨフェニックスを狙った。“データ推奨馬”とは少しこじつけ気味になったが、いずれにせよ今回同馬には、あらゆる面で好材料がそろっている。
交流GIで入着レベルの地力があること(ここ2年・帝王賞4、6着)。3歳時黒潮盃制覇(大井)など遠征競馬に強いこと。それにしては斤量57kg、他馬に比べ恵まれていること。加えて前走園田「オッズパークグランプリ」の勝ちっぷりも素晴らしく、やや忙しくみえた小回り1400mを直線一気、キングスゾーン、アルドラゴン、骨っぽい相手を並ぶところなく捕えている。
イメージ以上に短〜マイル向きの切れがあり、何より馬自身今が旬という気配が濃い。不慣れな左回りをどうこなすかが一つのテーマ(川崎1戦・報知オールスターC・4着)。比較的速い流れが予測され、折り合い自体は心配あるまい。
実績、貫禄はルースリンド。GI〜GIIを中心に中〜長距離路線を進むが、現実に1600m8戦8勝、一昨年このレースを3馬身差で圧勝している。ズブくなった近況、最重量59kgなど不安材料はあるものの、最後のパワー勝負ならやはり突き抜けて不思議ない。
1番人気になりそうな(おそらく僅差だが)マンオブパーサー。こちらはレース上手が強みで、3走前「川崎マイラーズ」、59kgを背負って2着からも、計算できる有力馬だ。
以下、JRA・5勝、転入3戦目で良化が見込めるベルモントプロテア、エンプレス杯・2着、川崎コースと相性がいいシスターエレキング、差す競馬を覚えて復活したヴァイタルシーズ。ゴールドイモンはハナを切っても末脚が怪しく、それなら混戦向きガッサンプリンスを穴にとる。