アフター5スター賞(8月26日 サラ3歳以上 別定 SIII 1200m)
「アフター5スター賞」は、03年から1800m→1200mに距離変更。その初年度をハタノアドニスが勝ち(翌年連覇)、以後もロッキーアピール、ディープサマー、いかにもそれらしい快速馬が存在感をみせてきた。A1馬が57kg(牝馬2kg減)で出走できる別定戦。過去6年、1〜3番人気がそろって連を外したケースはない。勝ち馬の時計的ボーダーラインは、1分11秒台前半。当然ながら絶対スピードと瞬発力が要求される。
(1)…2番人気が強い。1人気[1-2-0-3]は頼りなく、代わりに2人気が[3-3-0-0]と活躍する。今年は2人気がどれになるか読みにくいが、要するに上位拮抗。
(2)…船橋優勢。船橋=3勝、2着3とリードする。次いで、大井=2勝、2着3。川崎は出走馬自体が少ない(4頭)だが、05年ロッキーアピールが人気薄で快勝した。
(3)…高齢馬に注目。7歳=2勝、2着2、8歳=2勝。短距離は若さより経験、意外にそんな傾向がある。3歳馬は過去1頭しか出走例がない(殿り16着)。
(4)…基本は先行。連対馬のレースぶりは、逃げ=2、先行=3、差し=6、追込み=1。先手必勝とも言い切れないが、前攻めがやはり有利。
※データ推奨馬
◎ベルモントサンダー…2〜3人気が予想される船橋所属馬。現実に一昨年の覇者で、持ちタイム1分10秒9がある。キャリア豊富な8歳馬。先行差し自在。データ上はきわめて分がいい。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆
◎サザンクロスラリー
(51・町田)
○ベルモントサンダー
(57・御神本)
▲パワフルダンディー
(55・繁田)
△ダンディシャーク
(55・和田)
△ディアヤマト
(57・坂井)
△パフィオペディラム
(55・左海)
△シーチャリオット
(57・戸崎)
ラストチャンピオン
(53・真島)
ケイアイジンジン
(51・的場文)
3歳サザンクロスラリーを狙った。イメージは単調な逃げ馬。しかしことスピード能力は世代トップレベルに十分届き、例えば今春「雲取賞=準重賞」は、ガイアボルト以下クラシック組相手に完勝している。遡って2歳時1200m2勝、内1つはブルーヒーローを3馬身ちぎったもの。軽量51kg、傑出馬不在のここなら、上昇度を味方に互角以上の勝負が浮かぶ。思い切りがよく、ここ一番に強い鞍上にも期待感がある。
データ上好材料が並ぶベルモントサンダーは、年齢的なズブさが少し心配。前走「サンタアニタT=1600m」4着は悪くないが、厳しい流れになって馬混みをどう捌くか。突き抜けるイメージがひと息わかない。それならデビューから一貫スプリント路線を歩み、今季結果が出てきたパワフルダンディー。ダンディシャークも同路線の堅実派だが、こちらはパンチ力、新鮮味でやや落ちる。一進一退を繰り返すディアヤマト、“幻の3冠馬…”が空しくなったシーチャリオットは連下程度。むしろ本質的に短距離型のパフィオペディラムが逃げて穴か。人気の読みにくいレースだが、サザンクロスラリー(推定・3〜5人気)から手広く流す。