アフター5スター賞(8月26日 サラ3歳以上 別定 SIII 1200m良)
(1)ケイアイジンジン 1分12秒3
▲(2)パワフルダンディー クビ
△(3)ディアヤマト 2
(4)トーセングラマー 1/2
○(5)ベルモントサンダー 1.3/4
…………………
△(6)パフィオペディラム
◎(7)サザンクロスラリー
△(11)シーチャリオット
単1210円
馬複2530円
馬単6670円
3連複7810円
3連単61670円
3歳馬ケイアイジンジンが、イキのいいレースぶりで快勝した。内からトーセングラマーが一気の逃げ。ダッシュ、二の脚とも抜群に速く(3F34.2秒)、一完歩目が遅いサザンクロスラリー、パフィオペディラムなど、その時点で万事休すという結果になった。
対してケイアイジンジンは素早く2番手。短距離戦と思えないほど素晴らしい手応えで、4コーナー余裕十分にカーブを切る。「最後遊ぶ面があるので、今日はチーク(ピーシーズ)を付けてもらった。追い出しもぎりぎりまで我慢してね。短いところは走りますよ。やっと100%の競馬ができた」(的場文騎手)。
あと1F、満を持して先頭。外から迫るパワフルダンディーを危なげなく押さえてみせた。1200m1分12秒3。乾燥した“完全良馬場”を思えば一応の合格点か(前日選抜特別・ブルータブー=1分12秒7)。何より3歳馬が正攻法で勝ち切った点に、今回は意味が大きい。
ケイアイジンジンはJRA・1勝、父テイルオブザキャット(母父デピュティミニスター)の米国産馬。大井転入後、3戦目「ハッピーナイト賞=B2・1200m」を勝ったものの、以後ジリ脚を思わすレースぶりでトンネルに入っていた。前述通り、今回チークを装着したこと、鞍上が手の内に入れてきたこと。まさしく一変の走りといえる。
「斤量51kg。的場文Jが減量して乗ってくれたことが1番の勝因でしょう。僕自身は開業7年目で初重賞。嬉しいとしか言葉がない」(久保田信之調教師)。次走は、交流GII「東京盃=9月30日大井」。JRA馬の壁は厚いが(今回回避のフジノウェーブも出走予定)、自身、上昇度を味方に善戦の期待は持てる。
パワフルダンディーがクビ差2着。勝ち馬を目標にソツなく乗り、展開も絶好だっただけに今日のところは力負けか。ただ、こちらもまだ伸びしろがある4歳馬。スプリンターとして一段グレードアップは認めていい。
直線大外を突いたディアヤマト3着。依然ふっ切れないが、ひとまず短距離適性ははっきりした。ベルモントサンダーは、いつもより前の位置取りながら伸びそうで伸びず、全盛時と較べ戦力ダウンは否めない。
期待したサザンクロスラリー7着。ゲートの出が遅い逃げ馬で、結果的に純粋な短距離は合っていないか。逆にトーセングラマーが目を見張るダッシュ力。JRA時、1000〜1200mで3勝。自身リズムは戻っており、今後この路線なら相手しだいで穴馬になる。