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ロジータ記念・回顧

  • 2009年11月16日(月) 00時00分
 ロジータ記念(11月12日 川崎 サラ3歳牝馬 別定 SII 2100m不良)

△(1)タカヒロチャーム 2分14秒9
◎(2)ツクシヒメ クビ
▲(3)コスモプリズム クビ
(4)フレンチマリー 1
(5)ロマ クビ
………………………………
△(6)エロージュ
△(7)ビューティパワー
○(8)ツルノゴゼン
△(12)アンペア

単2790円
馬複2940円
馬単12210円
3連複4270円
3連単62650円

 8番人気タカヒロチャームが金星をあげた。2周目向正面、タッチブライトを交してエロージュ先行。雨の残る中の一戦、軽い馬場としても少し速く(1000m通過推定61.9秒)、加えてツクシヒメがエロージュ目標のスパートだから、緊張感のある流れといえる。タカヒロチャームは、1頭(フレンチマリー)を間に挟み、ツクシヒメの2馬身後ろ。結果そこが絶好のポジションだった。直線相手が抜け出したところを一気の強襲。懸命に差し返すライバルをクビ差押さえてゴールした。「強い馬(ツクシヒメ)をマークしてイメージ通り。追って味がある、大好きな馬。(厩舎の)期待に応えられて嬉しいです」(町田直希騎手)。なるほど、追って達者、若く活気のある同Jに格好のタイプにみえる。人馬とも、今日は実績、経験より、勢いが優った。

 タカヒロチャームは、通算13戦5勝、エイシンサンディ×サウスアトランティックの血統背景。いい脚を長く使う追い込み馬で、近況は中〜長距離戦に重点を置いていた。ノンプレッシャーの有利さと鞍上の快プレー。ただ現実に、2分14秒9は、同コース「関東オークス」、ラヴェリータ(2分15秒5)を凌いでおり、高速馬場を割り引いても、数字上軽くはない。ネフェルメモリー離脱、以後ツクシヒメ中心で回ってきた3歳牝馬ロードだが、地味ながら着実に力をつけた成長株もいるということ。重賞初制覇の椎名廣明調教師。「まさか…と思いながら、最後は祈る気持ちでした。不安のあった腰がパンとして、まだ上積みが期待できます」。次走未定とされたが、「クイーン賞=12月9日・船橋GIII」、優先出走権は獲得した。この日の内容だけとらえるなら交流Gでも脈が出る。

 ツクシヒメ・2着。「元々道悪はよくないけど、それにしても(最後)グッとくるところがなかった。疲れが出ているかもしれません」(山田信騎手)。確かに押せ押せのステップ。自身2分15秒0だから凡走でもないが、交流に向けて貴重な戦力、リフレッシュして再始動を期待する。コスモプリズムは予測よりやや後ろの位置取り。終い強烈に伸びたものの時すでに遅しの3着だった。ともあれJRA未勝利馬がこの健闘。レベル差とみるか、適性とみるか、現実にこのパターンは激増している。フレンチマリー、エロージュはともにまだ上積みの見込める良血で、一つ“競ってのしぶとさ”が課題になるか。ツルノゴゼンはわからない。前半から反応ひと息、勝負どころで置かれてしまった。追走いっぱいのビューティパワーはキャリア不足。アンペアも久々でレース勘が悪すぎた。

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日刊競馬地方版デスク、スカイパーフェクТV解説者、「ハロン」などで活躍。 恥を恐れぬ勇気、偶然を愛する心…を予想のモットーにする。

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