TCK女王盃(1月20日 大井 サラ4歳以上牝馬 別定 JpnIII 1800m良)
△1着ユキチャン 1分52秒9
△2着ウェディングフジコ クビ
△3着コスモプリズム 3/4
◎4着ツクシヒメ 1/2
○5着チャームナデシコ 1
………………
6着フサイチミライ
△8着ラインジュエル
▲9着ヤマトマリオン
単270円
馬複1450円
馬単2820円
3連複5160円
3連単22560円
ユキチャンが激戦を競り勝った。確たる逃げ馬不在で、外からトウホクビジン、ダイナマイトボディ、東海勢2頭の先導。1000m通過61秒9とゆったり流れ、その直後、ユキチャンは結果ベストポジションだった。3〜4コーナー、追い上げるチャームナデシコ、ツクシヒメの仕掛けに合わせ、スムーズな反応で加速した。直線早めに先頭。こうなると同馬のパワー、しぶとさが100%生きてくる。並ばれてからがとにかく強い。「位置取りはよかったけれど、最後は必死に追いました。馬の頑張りがすべてでしょう。ホッとした」(今野騎手)。内から迫ったウェディングフジコにきわどいクビ差。しかし、粘った、凌いだというより、ユキチャン自身ゴール前もうひと脚使っている。
結論とするなら「完全復活」でいいだろう。1800m・1分52秒9は、今の重い馬場を思うと合格点以上がつき(昨年1着ヤマトマリオンは1分53秒3)、上がり38秒5の末脚にも胸が張れる。JRA→川崎トレード後、今回が3戦目。大きく体調が上向いたこと(11kg増)、ゲート難を抱えていた4歳時とは集中力が違うこと。「環境に慣れたのでしょう。目に見えて良化している。よくカイバを食べるし元気があり余っているくらい。転厩成功? 結果が出せて嬉しいです」(山崎尋美調教師)。記者予想的には、前走「クイーン賞」を凡戦とみたのが失敗(ピント外れ)だった。次走「エンプレス杯、川崎・2月24日」。左回り2100mなら、さらに条件は好転する。
2着ウェディングフジコ。近況芝路線ながらフジキセキ産駒らしくダートも巧い。何より前々走ターコイズS(OP)勝ちなど絶対能力が高かった。ただ今日の場合、インを突いた菊沢徳Jの好判断(内が伸びる馬場)も加えておきたい。逆に、直線大外を強襲して3着のコスモプリズムは何とも不器用。上がり38秒3だから、今後も展開しだいの評価になる。期待したツクシヒメ4着。結果論を承知で書けば10kg増がやはり誤算か。パドックから気合い乗りが今ひと息、いざレースでも前半理想の位置(3〜4番手)がとれなかった。チャームナデシコは、ソツなく乗られただけにやや不満な5着だが、地方ダートにも一応のメドが立った。ヤマトマリオンはわからない。五分のスタート、先行馬を射程内で進んだものの、ペースが上がって息切れした。「気持ちの問題。こんな馬ではないと思う」(幸騎手)。こちらもエンプレス杯が不動のステップ。そこでどう変わってくるか。