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川崎マイラーズ・展望

  • 2010年05月10日(月) 00時00分
 川崎マイラーズ(5月12日 川崎 サラ3歳以上 別定 SIII 1600m)

 「川崎マイラーズ」は、昨年新設された古馬SIII。昨年第1回は、ノースダンデー(1番人気)優勝、2着マンオブパーサー(5人気)、3着アートルマン(4人気)、馬単1840円、3連単10510円という結果だった。「かしわ記念」直後だけに交流G級は不在で(おさらく今後も)、予測される傾向、ヒントは、(1)小波乱、(2)上昇馬中心、(3)川崎コース適性――あたりに落ち着くだろう。

 ノースダンデーは、当時準オープン特別3連勝、短〜マイル路線の成長株。厳しい先行争いを力で捌き、いかにも勢いを感じさせる勝ちっぷりをみせている。同馬は以後、浦和1500m「ゴールドカップ」を連勝、「JBCスプリント=JpnI」でも、スーニの4着と健闘した。今季しばらくリフレッシュ(放牧・充電)を図ってきたが、早ければ5月26日、「さきたま杯=浦和JpnIII・1400m」から、再び始動と聞いてい
る。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆

◎ユキチャン
57今野
○クレイアートビュン
58的場文
▲スーパーヴィグラス
55真島
△イーグルショウ
55坂井
△ブライトフェース
55松岡
△チェレブラーレ
57張田
△ロイヤルマコトクン
57戸崎
エースオブタッチ
57佐藤博
サプライズゲスト
53川島
ヴァイタルシーズ
57水野

 ユキチャンの“牡馬粉砕”に期待した。昨秋JRAから南関東転入、以後「クイーン賞」「TCK女王盃」と重賞2勝。心身ともはっきりひと皮むけている。川崎の水が合うこと、マイペースでレースを選びじっくり調整できること。3歳春「関東オークス」圧勝(レースレコード)など、元より潜在能力は女傑級で、前走「マリーンC」1600m3着、ラヴェリータと小差(1.1/2差)なら、スピード競馬への対応にも十分なメドが立った。牡馬相手の57kgはイメージ上少し辛いが、彼女自身パワフルな馬体で持久力に優れている。予測されるハイペース=サバイバルも、道中カカらず進めるだけにうってつけだ。競り合ってのしぶとさ、勝負強さがフルに生きる。

 クレイアートビュン対抗。よくも悪くも同馬の評価は常にそうなってしまう。地力(実績)、安定性はもちろん上位。しかしとにかく毎回目いっぱいの力走続きで、そのぶんプラスアルファが浮かばない。勝たれて納得、入着(止まり)でも納得、そんな感じか。とりわけ前走「マイルグランプリ」優勝は、100%完全燃焼の競馬とみえた。

 スーパーヴィグラスに魅力を感じる。父サウスヴィグラス、短〜マイル路線で大きく開花した4歳馬。前3走、一線級(フジノウェーブ、さらにスーニ)と善戦した経験、自信は相当大きく、すでに自在の競馬も身につけている。今回テーマは初の左回りをどうこなすか。視界、守備範囲をここで一気に広げたい。

 以下、川崎[2-1-0-0]、1600mで最も切れるイーグルショウ、一昨年この路線で重賞を2勝したチェレブラーレ。今季3戦大敗で評価を落としたロイヤルマコトクンも、鞍上・戸崎Jなら可能性を残している。快速型の新鋭ブライトフェース、サプライズゲストは、相手強化で前半流れに乗れるかどうか。しぶといヴァイタルシーズも適条件で脈ありだが、ここまで印が回らなかった。

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日刊競馬地方版デスク、スカイパーフェクТV解説者、「ハロン」などで活躍。 恥を恐れぬ勇気、偶然を愛する心…を予想のモットーにする。

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