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ゴールドC・展望

  • 2010年06月21日(月) 00時00分
 ゴールドC(6月23日 浦和 サラ4歳以上 別定 SIII 1500m)

 「ゴールドC」は、一昨年から「古馬・1500m」に条件変更されたリニューアル重賞。かつては「3歳・2000m」、11〜12月、ある意味“総決算”という趣きで施行され、ゴールドスペンサー、ダーリンググラス、さらにキングハイセイコーらが圧勝している。今思えば、地元(浦和)のスターホースをクローズアップ、PRしようという狙いがあったかもしれない。古きよき時代の地方競馬――。筆者などやはり、一種ノスタルジーをもって振り返る。

 ともあれ、リニューアル後、前2年の結果を書くと…。

08年 
1着チェレブラーレ(大井・牡4歳) 1分33秒9 1人気 中位伸
2着クレイアートビュン(浦和・牡4歳) 4 4人気 好位伸
3着サウンドサンデー(船橋・牡5歳) 首 7人気 中位伸

09年
1着ノースダンデー(船橋・牡4歳) 1分32秒1 1人気 楽逃切
2着クレイアートビュン(浦和・牡5歳) 2.1/2 4人気 好位伸
3着トップサバトン(船橋・牡5歳) 1/2 2人気 好位侭

 傾向は、1…4〜5歳の成長株 2…船橋中心 3…時計のある馬 4…好位差し 5…おおむね順当――あたりになるだろう。1、2、4は、各年メンバーの質によって動きそうだが、3は梅雨時だけにほぼ絶対のセオリーか。もう一つ5は、A1=58kg、A2=56kg(牝馬2kg減)…収得賞金などで加増がない“格別定”に起因する。例えば、昨年圧勝ノースダンデー、2着クレイアートビュンとも据え置きの58kg。南関東SIIIで、この形は珍しい。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆

◎ノースダンデー
58左海
○クレイアートビュン
58的場文
▲アートルマン
56真島
△テイエムヨカドー
56森
△ルクレルク
56戸崎
△タッチブライト
54岡田
△スーパーヴィグラス
56張田
プライドキム
58有年
サウンドサンデー
56坂井

 正直ひねりようのないレースになった。ノースダンデーの連覇濃厚。同馬は昨シーズン、「川崎マイラーズ」「ゴールドC」「オーバルスプリント」、短〜マイル路線の重賞3勝、現南関東短距離界では1頭抜けた能力をみせている。そしてその証明、ダメ押しとなったのが、前走GIII「さきたま杯=浦和1400m」。勝者スマートファルコンにこそちぎられたが、ゴール際スーニに迫ることわずか頭差。自身休み明け(5か月ぶり)、展開も厳しくみえた(馬混みの中・4番手)だけに驚かされた。遡って昨年このレースは破格のレコード。前述通り据え置き58kgだから、実績通り、時計通りの評価ができる。秋の大目標(JBC・船橋開催)へ向けてどう勝つか。中間快調な追い切りからは二走ボケも考えにくい。

 順当には相手もクレイアートビュン。昨年ノースと2.1/2馬身。この1年の成長度から推して少し差は開きそうだが、それでも実戦向きの勝負強さ、ガッツなど並みではない。混沌の2着争い、結局は…というイメージがわいてくる。

 ▲にとったアートルマンは、フリオーソ世代の東京ダービー4着馬。以後休養が重なりなかなか結果を出せないが、昨春川崎マイラーズ3着など、能力、マイル適性とも相当高い。今回久々で人気薄なら馬券的な妙味がある。

 順調さ、距離適性はテイエムヨカドーだが、牡馬相手となるともう一つパンチ不足。比較上56kgがやや重い。

 それなら、素質と上昇度でスーパーヴィグラス、ルクレルク。とりわけ前者は今春短距離でブレイクした4歳馬。ここで左回りをこなせば視界が広がる。

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日刊競馬地方版デスク、スカイパーフェクТV解説者、「ハロン」などで活躍。 恥を恐れぬ勇気、偶然を愛する心…を予想のモットーにする。

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