サンタアニタトロフィー(7月28日 大井 サラ3歳以上 ハンデ SIII 1600m良)
(1)カキツバタロイヤル 1分38秒7
○(2)ボンネビルレコード アタマ
▲(3)ディアーウィッシュ 2
△(4)トーセンアーチャー クビ
◎(5)シャレーストーン クビ
…………………
△(6)グレイトセイヴィア
△(7)クレイアートビュン
△(8)ルースリンド
(10)サザンクロスラリー
単1,540円
馬複2,280円
馬単5,830円
3連複2,820円
3連単26,110円
伏兵カキツバタロイヤルが快勝した。内からサザンクロスラリーの逃げ。1000m通過60秒1、緊張感のある流れを5番手から捲って直線先頭。6番人気、それは実績比較から無理もないが、ことレースぶり自体はフロックと大きく異なる。前を行くクレイアートビュン、ディアーウィッシュを難なく捕え、ゴール際ボンネビルレコードの急追も見事に凌いだ。馬にズバ抜けた勢いがあったこと、鞍上が自信を持って乗ったこと。「(自分が)リズムよく走らせてあげれば相当強い。包まれるのは嫌だから、ロスを承知で外々を動いた。馬がしっかり応えてくれました」(本多正賢騎手)。
カキツバタロイヤルは、昨秋東海から船橋転入。通算25戦12勝、3歳時「東海ダービー」3着など、元より資質は高かった。ただ牡馬にしては420kg台と細身で、ロイヤルタッチ×アンバーシャダイの血統もいささか地味。今回初重賞(南関東)挑戦、他馬との比較上、ハンデ54kgもあまり有利と思えなかった。しかし実際終わってみれば、イメージをはるかに超えた成長力。1600m・1分38秒7も過去10年中、第4位タイ(昨年ブルーホーク=1分39秒8)。単なる夏の上昇馬…では片付けられない。「いずれ(重賞)勝てる馬とは思っていたが、それが今日とは驚いた。鞍上が上手に乗って勝負強さを引き出しました。ローテはこれから考えます」(函館一昭調教師)。今年船橋所属オープン馬は、地元開催「JBC」に、おおむね夢を抱いている。本来中距離型カキツバタロイヤルは、“クラシック=1800m”が大目標か。
ボンネビルレコードは、惜しい2着ながら貫禄の競馬をみせた。前走帝王賞、カネヒキリに迫って復活宣言。古巣の大井・庄子厩舎、水が合うこともあるのだろう。8歳の年齢はさておき、この結果が2度出ればもちろん健在。本来中〜長距離ベストでもある。ディアーウィッシュは、サザンクロスにハナを譲って好位差し。最後伸びひと息に終わったが、収穫は十分あったと判断したい。シャレーストーンは、内め4〜5番手で折り合う作戦。ただ、いわゆる“乗り難しい”タイプなのか、直線馬混みに入って伸びひと息。自身ブレーキをかけてしまったようにもみえる。クレイアートビュンは強気の2番手。道中ハイペースを思うと、差す競馬がよかったか。9歳ルースリンドは、パドック時から馬体、気合とも冴えなかった。