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松山弘平×川須栄彦対談 第2回

  • 2012年05月09日(水) 18時00分
今、もっとも注目されている若手騎手といえば4年目の松山弘平騎手と3年目の川須栄彦騎手。今月はおふたりに登場していただき、様々なことを聞いていきます。2回目は川須騎手が騎乗するエーシンジーラインと、松山騎手が騎乗するスマートギアの第2戦・中日新聞杯を回顧してもらいます!

和気あいあいな雰囲気

和気あいあいな雰囲気

松山 開幕週だったので、馬場は荒れてはいなかったんですけど、雨も降っていたし、少し重い感じで、力のいる馬場でしたね。道中は、エーシンジーラインにまた逃げ切られるんじゃないかと思いました。ペースもそんなに早くなかったし、結構余裕があるように見えたんですよね。「あっ、これは捕まえにいかないと!」って。

川須 確かにペースは遅かったですよね。ただ、この馬の場合、ペースが遅いから良いってわけでもないんですよ。どちらかというと、脚をタメて伸びるタイプではないですから。
今思えば、もう少し行かせても良かったかなとも思います。というか、松山先輩のスマートギアが、意外と早く動いてきたので、ビックリしましたよ。坂に入ったところで、もうかわされて。

松山 自分でも早いと思った(苦笑)。エーシンをかわした瞬間に、「あっ! 1番人気のダノンバラードが後ろからくるかも」って頭によぎって(笑)。その後は、もう必死だったよ。まぁ、このときの馬場を考えると、早めに動いて正解だったかな。前の10Rで勝ったときも、早めに動いて押し切れたから。そうしようと思ってやったことではないけれど、結果的に良かったよ。

――勝った瞬間はどうでした?

松山 “やったー!”って感じでした。もちろん、「ヨッシャ―!!」と叫びましたよ(笑)。聞こえた?

川須 聞こえましたよ。

松山 聞こえてたんだ(笑)。

川須 ゴールした後に、すぐに「おめでとう」って声をかけようと思ったのに、全然止まってくれませんでしたよねぇ。「もう、こっちも疲れているのに!」って思いましたよ(笑)。

松山 いやいや、止まろうと思ったんだけど、馬がカーッとなって止まらなかったんだって。

川須 結局、向正面の真ん中で、やっと追いついて「おめでとうございます!」って言ったんですよね(笑)。

――二ターっと笑っていました?

川須 「やったったぞ!」って顔じゃなくて、いつもの「ありがと〜」っていうときの笑顔でした。

――スマートギアは乗り難しい馬だと聞いたことがあるのですが、松山騎手は2度騎乗されていかがでしたか?

松山 どうなんでしょうね。僕が乗ったから変わったと言ってくれる人もいますけど、そんなことはないと思いますよ。これまで乗ってこられた先輩方のおかげで、乗りやすくなったんじゃないかと思います。今は乗りやすいですし、変なところもないです。そもそも、馬って昔とまったく同じということはありませんから。スマートギアも年を重ねて、大人になったんでしょう。馬が成長したんですよ。

――おふたりとも重賞初制覇を成し遂げたわけですが、次なる大きな目標はG?勝利でしょうか。勝ちたいG?はありますか?

松山 そりゃあ、どのG?も勝ちたいですよ。僕は2回乗せていただいたんですけど、やっぱり雰囲気が違いますよね。みんな勝ちたいという気持ちが強いですし、レースの中身も濃い。うーん、どれかひとつ選べと言われたら…、ダービーですかねぇ。ただ、それを言う前に、まずはコンスタントにG?に乗れるような騎手にならないと。

川須 毎年、安定した成績を残せていたら、そのうちチャンスは回ってくると思いますけど、僕はまだ乗ったことがないので…(5月6日時点)。いつも想像はしていますよ。やっぱり緊張するんだろうなぁって。とくに大舞台で1番人気に乗るのって、どんな気持ちなんだろうって。どれかひとつ選べと言われたら…、ジャパンCかなぁ。賞金が一番高いので(笑)。

元祖「キシュトーーク」のレギュラー陣、国分恭介、国分優作、松山弘平、川須栄彦、高倉稜を中心に、栗東・美浦・地方からも幅広く、これからの競馬界を担うU25の若手ジョッキーたちが登場します!

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