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松山弘平×川須栄彦対談 第4回

  • 2012年05月23日(水) 18時00分
今、もっとも注目されている若手騎手といえば4年目の松山弘平騎手と3年目の川須栄彦騎手。今月はおふたりに登場していただき、様々なことを聞いていきます。4回目は、お互いの騎乗について語ってもらいます!

――お互いの騎乗を見て、デビュー当時と変わった点はありますか?

川須 松山先輩がデビューした時、僕は競馬学校にいたので、実際には見ていないんですけど、松山先輩はJRA新人賞も獲って、とにかく勝っているなという印象でしたね。生意気ですけど、僕もそれぐらい勝てるかなと思っていたんですけど、そんなうまくはいきませんでした(苦笑)。とにかく、松山先輩は、折り合いをつけるのがすごく上手で、ステッキの使い方も上手いです。

松山 俺、ステッキの使い方、そんなに上手くないやん!

川須 そんなことないですよ。それに松山先輩は手足が長いし、体も大きいから、そこは利点ですよね。

――ステッキの上手い下手はどこで見るんですか?

川須 馬の反応が悪くなった時に、あわてないで瞬時にステッキを入れられるかどうかでしょうね。馬は苦しくなってくると、フラフラするんですけど、松山先輩の場合は、しっかり我慢させているし、勝負どころでは内を開けないですから。

松山騎手から見た川須騎手は努力家

松山騎手「川須騎手は努力家」

――松山騎手は、川須騎手の騎乗をどう思いますか?

松山 1年目のころから、仲が良かったので、見ていたんですけど、昔から努力家ですよね。トレーニングも毎日していますし、何よりも研究熱心です。自分が乗ったことがない馬も知っていますから。レース前に勉強して、乗っているなと思いますね。

――川須騎手は豪快なイメージ、松山騎手はしなやかなイメージがあるんですが、騎乗スタイルは真逆ですか?

川須 真逆というわけではないですけど、やっぱり違いますよね。

――今後、勝ち星を増やすためには、何が必要だと思いますか?

川須 やっぱり余裕じゃないですかね。勝てない時期もあるでしょうし、良い時もあるでしょうけど、どのような時でもいかに余裕をもって騎乗できるかだと思います。あとは、いい馬に巡り合えるかどうかでしょうね。乗りたくても、場所が違っていたり、乗り替わりがあったり、権利を獲った馬が2頭いたり。かみ合うときは上手くかみ合うでしょうし、かみ合わないときはかみ合わないんで。ひとつ、ひとつを考えていると、きりがないので、いかに平常心でいられるかでしょうね。

松山 僕も余裕を持って乗れるようにならないと、とは思いますね。余裕がないから騎乗停止になったりすることもありますから。もうちょっと、自信を持って乗れるようになりたいですね。

――川須騎手は腹が据わっている感じはしますね。

川須 腹黒いとよく言われます(笑)。

――松山騎手は、最近競馬関係者の間で、評判が高いですよね。

松山 本当ですか? ありがとうございます!

川須 そうやって、周りの目が変わっていくんですよね。

松山 何も変わってないんだけど(苦笑)。

川須騎手「輝いて見えます」

川須騎手「輝いて見えます」

川須 勝っていると、オーラというか、輝いて見えますよね。それに勝ち続けていると、余裕も出てきますし、自信にもなりますから。今の松山先輩はかっこいいです!

松山 ありがとう(照笑)。

――今の自分に足りないものはありますか?

川須 やっぱり技術が足りないですよね。先輩方に比べたら、まだまだです。勝ち星以上の技術の差があります。経験が違うので、仕方がないんですけど…。

松山 今は勢いだけで勝っているというのもあるからね。

川須 ある程度、経験したら技術も備わるのかもしれないですけど、まだその域に達していないので。5年後くらいに、そうなっていたらいいですね。

元祖「キシュトーーク」のレギュラー陣、国分恭介、国分優作、松山弘平、川須栄彦、高倉稜を中心に、栗東・美浦・地方からも幅広く、これからの競馬界を担うU25の若手ジョッキーたちが登場します!

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