当初は東京ダービーというプランもあったアスカリーブルが、牝馬同士のここに回ってきた。園田で4連勝のあと移籍した大井では結果が残せず、川島正行厩舎に転厩してユングフラウ賞を勝利。京浜盃は4着に敗れたものの、東京プリンセス賞は直線でエンジェルツイートをとらえて突き放すという強い勝ち方。
同じ川島厩舎では、エミーズパラダイスが羽田盃2着、東京ダービー3着と牡馬路線で活躍しているように、この世代もトップクラスの牝馬は強い。JRAのダート路線に抜けた馬がいないことから、アスカリーブルで勝負になるのではないか。東京プリンセス賞のレースぶりからも、また血統的にも距離延長はプラス。
JRA勢ではオールドパサデナを最上位と見る。デビューからダートのみ4戦して2着2回のあと2連勝。特に前走の500万下は距離延長のマイル戦で、メンバー中唯一上り36秒台の末脚を繰り出して強い勝ち方。牝馬同士ならあっさりという場面もあるかもしれない。
エイシンキンチェムは、初ダートとなった前走兵庫チャンピオンシップでは、かなりのスローペースに持ち込んだものの4着。距離が長かったのが敗因といえなくもないが、勝ったオースミイチバン、2着のタイセイシュバリエは、その後ユニコーンSでそれぞれ2、3着と好走、3着だったプーラヴィーダも大井に移籍して東京ダービー2着と、レベルが高かったことも事実。距離に限界はあるかもしれないが、牝馬同士のここでもう一度見なおしてみたい。
サトノジョリーは、ダートで2勝を挙げ、芝でもフィリーズレビュー、スイートピーSをともに5着と好走。そして前走ダートの昇竜Sでも5着。昨年のこのレースを制したカラフルデイズも昇竜S5着からの挑戦で、やはり牝馬同士なら十分勝負になるレベル。
浦和・桜花賞を逃げ切ったコテキタイは、2冠目の東京プリンセス賞はやや離された4着。さらなる距離延長がどうか。
姉のユキチャンと白毛馬による同一重賞制覇がかかるのがマシュマロ。1月に牝馬限定のダート500万下で2勝目を挙げたが、その後の2戦は今ひとつの成績。他のJRA勢と比較すると実力的にやや劣る。
◎04.アスカリーブル
◯14.オールドパサデナ
▲07.エイシンキンチェム
△10.サトノジョリー
△08.コテキタイ
△09.マシュマロ