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「ヨシカワクン」今度こそ!/トレセン発秘話

  • 2012年07月19日(木) 18時00分
 先週の土曜(14日)深夜、新潟競馬場内の矢野英厩舎から抜け出し、翌日の新馬(芝内1400メートル)デビューが白紙となったヨシカワクン(牝2・矢野英)。ヤフーニュースでも取り上げられ一躍、“時の馬”となった。

 馬体に異常は認められなかったものの、厩舎地区を徘徊している最中に何かを食べた可能性があるため、公正競馬確保の観点から取り消しに。同馬を“虎の子の1頭”に挙げていた馬券野郎は意気消沈、馬券的にも散々な一日になったのは言うまでもない。

 もっとも当方より無念な気持ちに駆られたのは管理する矢野英調教師。「願ったりかなったりの絶好の枠(1枠1番)。絶対に勝てると思っていた」矢先の出来事。「オーナーには申し訳ない気持ちでいっぱいだし、それこそ今週の新馬戦は取りこぼせない」と並々ならぬ決意を表明した。

 先月亡くなった地井武男さんばりの“散歩好き”ヨシカワクンは引き続き新潟競馬場に滞在。デビューが1週延びたとはいえ「テンションが上がっていないし、体はできているので追い切りもサラッとやるだけ」と師は好仕上がりを約束する。今度はお天道様の時間に馬場を徘徊しよう。

 70年代の人気テレビドラマ「おれは男だ!」の登場人物、吉川操から命名したヨシカワクン。仕切り直しの土曜(21日)の芝外1600メートル新馬戦、馬券野郎は単勝馬券を握りしめながら今度こそ「ヨシカワクン!」と絶叫するつもりである。
(美浦の馬券野郎・虎石晃)

※デビュー戦は日曜(22日)の6R・芝1200メートルになりました

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