本サイトのコラム『地方競馬に吠える』でも触れたが、先週大井で行われた東京記念のメンバーが充実したぶん、やはり日本テレビ盃は地元南関東勢がかなり手薄になってしまった。ゆえに、ここはほぼ中央勢同士の争い。
中心はランフォルセ。評価したいのは、距離は違うものの同じ船橋のダイオライト記念。フリオーソ、ワンダーアキュートという実績馬とともに4番手以下を離してハイペースで前で競り合う展開。直線を向くと、その実績馬2頭が一杯になって後退し、離れた4番手集団を追走していたピイラニハイウェイ、トーセンルーチェにゴール前で迫られたものの、ギリギリ粘り込んでの勝利となった。厳しいペースで最後まで耐えたレースぶりは価値がある。その後はかしわ記念4着、帝王賞8着と馬券にはからめなかったが、その2戦と比べれば今回は相手関係はかなり楽。3カ月空けて立て直し、十分に乗り込まれてきている。
ソリタリーキングは、ブリリアントSから東海Sを連勝し、4カ月の間隔を空けてここに臨んできた。東海Sでは直線先頭に立っていたニホンピロアワーズを差し切るという強い内容。地方は初遠征だが、ヴァーミリアンの半弟ということでも注目を集める。
サイレントメロディは、その東海Sで差のない3着。前2頭を目標に最後はあわやというところまで差を詰めた。その後札幌ダート1700mのしらかばSを差し切ったが、前走エルムSは見せ場なく9着。今回は鞍上が戸崎圭太騎手でもあり、東海Sと同じくらい走れば当然勝負になる。
ダイショウジェットは、オーバルスプリントから中1週。そのオーバルスプリントは1番人気で4着に敗れたが、久々が影響してのもの。今回は上積みが期待できそうだが、相手強化に加え、最近は1400m前後が活躍の場。9歳という年齢もあり、中央勢のどれかが凡走したときに3着があるかどうか。
地方勢では、前々走の京成盃グランドマイラーズで久々の勝利となったマグニフィカだが、別定57キロでこのメンバーに入ってはいかにも厳しい。
であれば、ダートグレード戦線で忘れた頃に驚きの好走がある高知勢から、建依別賞を圧勝して目下9連勝中のリワードアリオンがどうか。
馬券的には、上位3頭で絞るか、3着を手広くちょい荒れに期待するかのどちらか。
◎08.ランフォルセ
◯09.ソリタリーキング
▲03.サイレントメロディ
△07.ダイショウジェット
△11.マグニフィカ
△01.リワードアリオン