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サーフィンで落馬負傷から回復/トレセン発秘話

  • 2012年10月04日(木) 18時00分
 先週から朝晩がグッと冷え込み始めた美浦トレセン。車のトランクからほこりまみれのジャンパーを取り出した馬券野郎だが、まるで“永遠の夏男”と言わんばかりに褐色のいい肌がやたらと目立つのが田中剛調教師。51歳とは思えない若々しさだ。

 厩舎を開業してから約2年。すでに重賞の常連であり、毎日王冠にも管理馬のフェデラリストを送り出す。そんな前途洋々の厩舎を統率する師は、実はわずかな空き時間を利用しては太平洋の荒波に挑み続けるサーファーなのだ。

「騎手時代からずっと続けているが、馬乗りと波乗りには共通点がすごく多い。バランス感覚や俊敏性などはサーフィンによって育まれたようなもの。今でも日々、馬の調教をつけているので絶対的にこれは必要です」

 世間的には「サーフィン=遊び」と捉えられがちだけに肩身が狭くなることも少なくないようだが、師の話には説得力がある。落馬をした際にも意識を失わずに後続馬を避けることができたのは海中に投げ出されることの多いサーフィンで養われたものだとか。現役時代、度重なる落馬負傷、手術から奇跡的な回復力でターフへ舞い戻ってきたその秘訣はサーフィンにあったのだ。

 火曜(2日)はこんな鉄人秘話に盛り上がり、肝心のフェデラリストの手応えは聞かずじまい。これでは記者失格か?

 ただし、そんな師だからこそ生ぬるい仕上げはしない主義。馬券野郎は当然、フェデラリストに印を回す予定である。
(美浦の馬券野郎・虎石晃)
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2010年に創刊50周年を迎えた夕刊紙。競馬確定面「競馬トウスポ」(大阪スポーツは「競馬大スポ」、中京スポーツは「競馬中京スポ」)は便利な抜き取り16ページで、中身は東スポグループだからこその超充実ぶり。開催3場の全36レース(2場開催の場合は全24レース)の馬柱を完全掲載しています。

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