エスポワールシチーは、7歳となった今年の勝ち星はかしわ記念のみとはいえ、連対をはずしたのはフェブラリーSのみ。それどころか、3歳後半にダートに転向して以降、国内で馬券圏内を外したのは3度しかないのだが、それはいずれも東京1600メートル。GI・JpnI級の馬がスーニしかいないというメンバーなら、むしろ負けられない一戦。09年以来のこのレース2勝目の期待がかかる。
相手筆頭はナムラタイタン。重賞タイトルは昨年の武蔵野Sがあり、5着に敗れた今年のマーチSを除けば、デビュー以来ダート1400〜1600mのみを使われ、オープンまで出世してきわめて安定した成績。4か月ぶりがどうかだが、エスポワールシチーを負かす可能性があるとすればこの馬。
おそらくJBCスプリントを目指すのであろうスーニが、東京盃ではなくこちらを使ってきた。今年は本番が1400メートルだからだろうか。それともGI・JpnI級がエスポワールシチーのみで、東京盃よりメンバーが軽そうなのを見てのことだろうか。好不調の波の周期が長く、JBCスプリント3勝目がかかる本番に向けて、ここで調子を上げたいところ。
アドマイヤロイヤルは、昨年の武蔵野Sでナムラタイタンに0秒2差の3着があり、前走レコード決着だったプロキオンSでトシキャンディに3/4馬身差の2着。ただそのトシキャンディが単勝万馬券で逃げ切りという結果だけに、それをどう評価するか。
メイショウタメトモは、重賞勝ちこそないものの、地方のダートグレードでは2着3着と常に善戦。昨年のフェブラリーSが大敗だったように、この距離の流れに乗れるかどうか。
ナイキマドリードは、JpnIIのさきたま杯勝ちにJBCスプリントでの2着もあり、重賞実績ということでは、エスポワールシチー、スーニに続く3番手。浦和1500mのゴールドC勝ちはあるが、このメンバーに入って実績の少ないマイル戦をこなせるかどうか。
◎エスポワールシチー
◯ナムラタイタン
▲スーニ
△アドマイヤロイヤル
△メイショウタメトモ
△ナイキマドリード