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JBCクラシック

  • 2012年11月04日(日) 18時00分
 フリオーソ不在のこの路線は、中央勢が圧倒的だ。過去5年のJBCクラシックの結果を見ても、3着以内に入った地方馬はフリオーソの2回のみ。今回も中央勢が上位独占となりそうだ。

 狙ってみたいのはテスタマッタ。負けるときはあっさりだが、勝つときは強い勝ち方で狙いどころが難しいが、GI(JpnI)2勝でそれだけの力があることは確か。持てる力を発揮できるかどうかにかかっている。前走ブリーダーズゴールドCはシビルウォーに突き放されたが、1コーナーで掛かってしまったことが原因。溜められれば後方一気を決めたフェブラリーSのような爆発力はある。今回は外枠に入ったが、13頭立てでもあり、うまく内に入れて折り合えば、直線で弾ける。

 ソリタリーキングは3連勝で日本テレビ盃を制し、ここへの出走権をつかんだ。もし負けていれば賞金面で除外となっていたはずだ。準オープンでやや壁にあたったが、この3連勝で完全に本格化。07〜09年にJBCクラシック3連覇のヴァーミリアンと兄弟制覇がかかる。また、父キングカメハメハにとっては、ここを勝てばディープインパクトとのリーディングサイアー争いもわからなくなる。

 昨年までのシビルウォーは、中団〜後方を追走して直線届かずというという場面が目立っていたが、ここ2戦は好位につけて直線抜け出すというレースぶりで安定感が増した。鞍上が内田博幸騎手で、小回りの川崎コースも心配はない。

 トランセンドはドバイ以来の休み明けがどうか。目標はジャパンCダートにあり、ここで目いっぱいの仕上げとは思えない。

 ワンダーアキュートは、スマートファルコンとのクビの上げ下げの勝負に持ち込んだ昨年末の東京大賞典は見事なレースぶりだったが、ここ2戦は今ひとつのレースぶり。調子を戻しているかどうか。

 地方勢で馬券圏内の可能性はマグニフィカ。ジャパンダートダービー以来、久しく3着以内すらなかったが、京成盃グランドマイラーズでは約2年ぶりの勝利できっかけをつかみ、前走日本テレビ盃では積極的なレース運びで直線先頭、ソリタリーキングとサイレントメロディには交わされたものの、見せ場はつくった。トランセンドとハナを争ったときに最後の粘りを発揮できるか。

◎テスタマッタ
◯ソリタリーキング
▲シビルウォー
△トランセンド
△ワンダーアキュート
△マグニフィカ

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1964年生まれ。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』解説。NAR公式サイト『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』等で記事を執筆。ドバイ、ブリーダーズC、シンガポール、香港などの国際レースにも毎年足を運ぶ。

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