単刀直入だが、カイカヨソウ、アウトジェネラル、ジェネラルグラントの3頭は、はっきりいって強い。いずれもノーザンファームの生産で、カイカヨソウの馬主がキャロットファームで、あとの2頭がサンデーレーシングだから、さもありなんという感じではあるが。それにしてもこういう馬が地方からデビューするようになったんだから、時代は変わったなあとも思う。

　その中でも筆頭がカイカヨソウ。ここまで重賞2勝を含めデビューから3連勝。牝馬でもエーデルワイス賞を使わなかったのは、おそらく距離適性を考えてのことだろう。前走フローラルCで軽く差し切って2着に下したハニーパイが、その後にエーデルワイス賞の勝ち馬となった。それだけでも、この馬のレベルがわかろうというもの。

　相手には、前走サンライズCを勝ったジェネラルグラント。JRA札幌のクローバー賞でも2着と好走があり、門別では3戦3勝。カイカヨソウとともに、ダートでは底を見せていない。

　アウトジェネラルは、そのサンライズCのゴール前でジェネラルグラントにクビ差まで迫った。ほかに先着を許したのは栄冠賞でのシーギリヤガールのみ。2歳のこの時期だけに、変わり身があれば逆転も。

　JRA勢4頭はいずれも1勝馬で、そのうち2頭が1戦1勝だから比較が難しい。少なくとも昨年のオーブルチェフのような存在はいないだろう。馬券にからむ可能性がありそうなのは、軽く追われただけでダート1600mのデビュー戦を勝ったファイブタブレット。

　ほかに道営勢では、ストーミングスターがサンライズC3着から巻き返すかどうか。クラキンコの弟、クラグオーはすでに4勝。ここで勝負にならなくても今後の成長力に期待。鎌倉記念遠征の反動がちょっと心配。

◎04.カイカヨソウ
◯10.ジェネラルグラント
▲08.アウトジェネラル
△09.ファイブタブレット
△02.ストーミングスター
△07.クラグオー