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国枝師がホレ込む“来年のオークス馬”

  • 2012年11月15日(木) 18時00分
「おう、今週末は美浦残りか。これから来年のオークス馬を見せてやるぞ。トラも運がいいよな」

 先週土曜(10日)の早朝、調教を見るために南スタンド4階へ上がるや、国枝調教師があいさつもよそに、いきなり冒頭の言葉を放ってきた。馬券野郎も朝は強い方だが、師も日の出前からやたらとハイテンションだ。

 しかし以前にも、こんなシチュエーションがあったような…。ちょうど昨年の今ごろだったか、国枝厩舎のレッドガナドーラ(牝3)が入厩した翌日のこと。調教中に見せた豪快なフットワークに2人して口をアングリ。どこまで出世するのかと思いきや結局、未勝利を勝ち上がれずに大井へ転厩してしまった。

「いろいろと弱いところがあったからな。今年は違うぞ。ほれ、直線に入ってきた」と“過去を引きずらない男”は南ウッドの4コーナーを指さす。馬券野郎が双眼鏡を向けてみると、力強い脚さばきの馬が一頭――。これは確かにクラシック級かもしれない。

「どうだ。ファイアマーシャル(牝=父ディープインパクト、母ブッシュファイヤー)っていう2歳馬だが、他の馬と比べて明らかにフットワークが違うよな。このまま順調に行けば暮れの中山開催には間に合うだろ」

 そう、“順調さ”が何よりも大事な世界。体質の弱さで出世が遅れてしまった前出レッドガナドーラは金曜(16日)の大井競馬で再出発を期す。一時は師もGI出走を夢見た馬。もちろん断然の1番人気だろうが、馬券野郎は単勝馬券をしこたま買ってファイアマーシャルのデビュー戦に転がす算段だ。
(美浦の馬券野郎・虎石晃)
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