初ダートのホエールキャプチャに期待してみる。実は、ホエールキャプチャがダートを使うかもしれないという噂は9月ごろから聞いていて、あくまでも噂だったので表立っては書いたり言ったりできなかったのだが、府中牝馬Sで11着に負けたところでJBCレディスクラシックに出てくるのではないかと勝手に想像していて、しかし既定の路線どおりエリザベス女王杯に出走して10着。で、いよいよ今回ダートに初参戦となった。
3〜4年くらい前までなら、芝の重賞で活躍しているダート経験のない馬というのは、ダートグレードに挑戦してきても、人気にはなっても勝ち負けまではというパターンがほとんどだった。しかしその後傾向が変わってきて、いきなりダートでも勝負になる馬が目立ってきた。それは中央の厩舎関係者が地方のダートに慣れてきたからなのかどうなのか。言うまでもなく、今年春にヴィクトリアマイルを制したGI馬。牝馬で57.5キロは楽ではないが、父クロフネならいきなりでもダートをこなせそうな気がする。
川島正行厩舎が、まさかここで南関東の牝馬トップ3をぶつけてくるとは思わなかった。クラーベセクレタが56キロに、3歳のエミーズパラダイスとアスカリーブルが53キロという斤量がなんとも悩ましい。ここは成長著しいエミーズパラダイスを対抗の筆頭にとった。前走ロジータ記念が南関東での重賞初勝利だったというのは、ちょっと意外な感じだが、羽田盃2着、東京ダービー3着と、牡馬に揉まれるなかで力をつけてきた。ホエールキャプチャに未知の部分があるだけに、チャンスはある。
クラーベセクレタにはこのレース連覇がかかる。JBCレディスクラシックではミラクルレジェンドの2着だったが、スムーズに外を回ってきたミラクルレジェンドに対して、クラーベセクレタは内を突いて一瞬抜け出すところがないような場面があった。それを考えれば、ミラクルレジェンドともほとんど実力は変わらない。
アスカリーブルは、交流の関東オークスも含めて南関東牝馬の2冠を制覇。その後、黒潮盃、戸塚記念では牡馬を相手に勝って重賞4連勝。ロジータ記念では、先行抜け出しのエミーズパラダイスを追い詰められなかったが、今回も前の有力馬をどこまで追い詰められるか。
レディスプレリュードで2着だったプリンセスペスカは、そのときより3キロも軽い52キロ。アクティビューティは準オープンを勝っていてやはり52キロ。レッドクラウディアは、スパーキングレディーカップではクラーベセクレタ、ミラクルレジェンドに続く4着という経験があって53キロ。いずれも斤量差を考えると軽視はできない。
◎03.ホエールキャプチャ
◯08.エミーズパラダイス
▲14.クラーベセクレタ
△10.アスカリーブル
△13.プリンセスペスカ
△12.アクティビューティ
△01.レッドクラウディア