東京大賞典では1番人気に支持されながら3着に敗れたワンダーアキュートが巻き返す。
その東京大賞典は、勝ったローマンレジェンド、ゴール前強襲で2着のハタノヴァンクールがスムーズな競馬をしたのに対し、ワンダーアキュートは道中のロスが多かった。スタート後の直線ではローマンレジェンドに外から前に入られて位置取りを下げ、向正面では前にローマンレジェンドとハタノヴァンクールがいて、フォーティファイドに外からふさがれる形で、馬群の中に閉じ込めらた。
ようやく外に持ち出せたのはフォーティファイドが下がった3コーナー過ぎ。直線ではローマンレジェンドに並びかけ、前に出るような場面もあったが、早めに仕掛けざるをえなかったぶん、最後に息切れした。交流重賞のこの距離なら縦長のスローな展開になるだろうから外枠でも不利はない。JBCクラシックを圧勝した舞台で再び輝く。
相手は、重賞未勝利だがグラッツィア。前走みやこSは5着だが、勝ったローマンレジェンドからコンマ3秒差。とにかくレベルの高いレースだった。クビ差2着のニホンピロアワーズはその後ジャパンCダートでGI制覇。3着のホッコータルマエも、ジャパンCダート、東海Sでも3着と好走。グラッツィアは直線でローマンレジェンドの直後を伸び、最後はやや離されたが、それでもこれら実績馬たちと差のないレース。いきなりJpnIの舞台でも勝負になる。
ハタノヴァンクールが東京大賞典で好走できたのは、積極的に好位を追走したことと、4コーナーでラチ沿いぴったりをまわってくるロスのない競馬をしたため。最後の100mで発揮する瞬発力はすばらしいが、道中は追走に一杯なことが多い。そうした脚質で小回りの川崎コースをこなすのは難しいのではないかと考え狙いを下げた。
上記3頭のどれかが崩れたときの3着候補に、タカオノボルとカキツバタロイヤル。
◎11.ワンダーアキュート
◯01.グラッツィア
▲03.ハタノヴァンクール
△02.タカオノボル
△05.カキツバタロイヤル