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佐賀記念

  • 2013年02月10日(日) 18時00分
 ホッコータルマエと、当初登録のあったグランドシチーは、報道などによるとフェブラリーSの出走に前向きのようだったので、その2頭ともに回避してしまうのかとも思われたが、ホッコータルマエだけはここに出走してきた。相手関係を見て確実にタイトルをとりにきたのかもしれないし、反動がなければ連闘でフェブラリーSも、ということなのかもしれない。

 とにかくホッコータルマエは戦ってきた相手が違う。みやこS、ジャパンCダートはともに3着だが、その2戦で先着されたのはローマンレジェンド、ニホンピロアワーズ、ワンダーアキュートの3頭で、いずれもその後にGI/JpnIを制した。さらにその2戦ともにホッコータルマエの後塵を拝しているグレープブランデーは年明けに東海Sを制した。あえて不安を探すとすれば、初めての小回りコースと深い砂くらいか。

 前走名古屋グランプリが重賞初制覇となったエーシンモアオバーだが、中央・地方問わずダートグレードでは常に善戦していて、10戦して掲示板を外していない。好調持続でマイペースに持ち込めばチャンスはあるが、いかんせんホッコータルマエより2キロも重い斤量が気になるところ。

 クリールパッションは2年以上勝ち星がなく、斤量57キロを考えると勝ち負けまでは厳しいが、上記2頭以外の中央馬が近走イマイチなだけに、着狙いなら十分に連下の可能性はある。

 中央勢の一角崩しなら高知から遠征のグランシュヴァリエだろう。南部杯であわやの3着はもう2年以上も前だが、その後も2011年のJBCクラシックで地方最先着の4着など健闘している。前走地元の高知県知事賞ではさすがの大差圧勝。8歳になったが見せ場をつくる場面はあるかもしれない。

 キングスエンブレムは叩き2戦目での上積みがあるかどうか。オースミイチバンは秋以降惨敗続きだが、3着だった名古屋グランプリと実力的にさほど変わらないメンバーだけに、今回も流れこんでの3着があるかどうか。

◎09.ホッコータルマエ
◯03.エーシンモアオバー
▲12.クリールパッション
△06.グランシュヴァリエ
△01.キングスエンブレム
△11.オースミイチバン

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1964年生まれ。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』解説。NAR公式サイト『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』等で記事を執筆。ドバイ、ブリーダーズC、シンガポール、香港などの国際レースにも毎年足を運ぶ。

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