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エンプレス杯

  • 2013年02月26日(火) 18時00分
 南関東勢はクラーベセクレタが不在で、ダートグレード勝ち馬がほかにいないというメンバーでは、ミラクルレジェンドの実績、実力ともに断然だ。前走東海Sは6着だったが、紅一点というメンバーで、勝ったグレープブランデーから4馬身ほどの差。ダートグレード常連のホッコータルマエ、ソリタリーキング、グランドシチーらとは接戦という実力なら、牝馬同士なら負けられない。死角があるとすれば、これが引退レースになるらしいということ。さすがに目一杯の仕上げはしてこないだろう。

 さすがにミラクルレジェンドは強力だが、それ以外のメンバーが相手なら高知のアドマイヤインディに大きなチャンスだ。クイーン賞での3着激走にはおどろいたが、TCK女王盃でも1番人気のレッドクラウディアをもう少しで交わせそうな4着。直線の長い大井で向正面からの仕掛けはさすがに早かったが、それでも中央勢を相手に健闘。ゆったり流れる川崎2100m戦で外枠は悪くない。道中あまりにもスローならいつでも動くことができる。船橋、大井で見せ場をつくった宮川実騎手が、今度は川崎でどんな騎乗を見せるか注目だ。

 ダートムーアは、前走が1000万円以下の平場戦勝ちだが、ゴール前抑える余裕のある強い勝ち方。レディスプレリュードでもミラクルレジェンドの3着があり、このメンバーなら相手候補としては外せない。

 プレシャスジェムズは、以前は逃げて粘り込むこともあったが、最近では逃げられもせずというレースが多くなってきた。とはいえJBCレディスクラシックでは接戦の2着争いの4着と、この馬なりに見せ場をつくった。今回は距離は違うもののその時と同じ川崎コースで、さらに鞍上も同じ張田騎手だけに、再びというシーンも考えられる。

 エミーズパラダイスは、クイーン賞10着、TCK女王盃11着とまったく奮わなかった。昨年春の調子が戻れば、上位争いに食い込んでもおかしくないのだが。

 ママキジャは、前々走が1000万条件勝ちで、前走は準オープンで大敗。1000万クラス卒業ということではダートムーアと同じだが、レースぶりから実力的にちょっと差がありそう。

◎ミラクルレジェンド
◯アドマイヤインディ
▲ダートムーア
△プレシャスジェムズ
△エミーズパラダイス
△ママキジャ

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1964年生まれ。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』解説。NAR公式サイト『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』等で記事を執筆。ドバイ、ブリーダーズC、シンガポール、香港などの国際レースにも毎年足を運ぶ。

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