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ダイオライト記念

  • 2013年03月12日(火) 18時00分
 メンバー中唯一のGI/JpnI勝ち馬、ハタノヴァンクールが断然だ。東京大賞典はゴール前でワンダーアキュートをとらえ、ローマンレジェンドに半馬身差まで迫っての2着。川崎記念は3〜4コーナーで一気にまくりきって、ワンダーアキュートを振り切った。その川崎記念では初めての左回りが懸念されたが、結果的に影響はなかった。1周目の4コーナーあたりでは顔を横に向けるなど、たしかに走りづらそうな感じもあったが、ゆったり流れる長距離戦だけに、仮に上手に走れなくてもほとんどロスにはならない。コーナーがきつい川崎からスパイラルコーナーの船橋になるだけに心配はない。ここ3戦はGI/JpnIだったから当たり前だが、今回はメンバーが軽くなった。川崎記念は56キロで、今回55キロになるのはさらに有利。

 ソリタリーキングは、昨年日本テレビ盃まで3連勝で、陣営も「いよいよ本格化」と思ったが、その後のGI/JpnI戦線では歯が立たなかった。前走東海Sは、その後にフェブラリーSを制すグレープブランデーにコンマ6秒差の4着とまずまずの好走。日本テレビ盃を勝った時と同じ内田博幸騎手だけに、一発があればこの馬。

 トーセンルーチェは、昨年のこのレースでゴール前急追して3着。兄のフリオーソやワンダーアキュートに先着した。前走で大井の金盃を連覇。「状態的には9分くらいだった」(川島正一調教師)だけに、万全に仕上がれば上位争いの力はある。

 クラシカルノヴァは、重賞初挑戦だった名古屋グランプリでエーシンモアオバーと叩き合って2着。ただエーシンモアオバーもダートグレードではなかなか勝ち切れないというレベルだけに、クラシカルノヴァもこのメンバーに入ると連下争いまでだろう。

 オースミイチバンは近走まったくの不振。名古屋グランプリでは着順こそ3着だったが、クラシカルノヴァから9馬身も離された。JRA勢何頭かが凡走した時に馬券圏内まで。

 シーズザゴールドは、前々走の報知オールスターカップが1年8カ月ぶり復活の勝利で、前走報知グランプリカップでも接戦の2着。ただそのあたりのメンバーで楽勝できるくらいでないとダートグレードで勝ち負けするのは難しい。引き続き戸崎騎手が鞍上とはいえ、展開などに恵まれて3着があるかどうか。

◎ハタノヴァンクール
◯ソリタリーキング
▲トーセンルーチェ
△クラシカルノヴァ
△オースミイチバン
△シーズザゴールド

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1964年生まれ。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』解説。NAR公式サイト『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』等で記事を執筆。ドバイ、ブリーダーズC、シンガポール、香港などの国際レースにも毎年足を運ぶ。

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