例年、JpnIIIとは思えないようなレベルの高いメンバーが集まるこの黒船賞。当初はタイセイレジェンドの登録があり、その後にドバイゴールデンシャヒーンに選ばれたため回避となったが、もし出ていればJBCスプリントとほとんど変わらないようなメンバーだった。
ここはセイクリムズンの復活に期待する。昨年はここから4連勝と活躍したが、JBCスプリントではスタートで滑ったのか躓いたのか出遅れるなどして後半はちょっと消化不良の結果が続いた。前走フェブラリーSは、距離が嫌われたのか最低人気だったが、勝ったグレープブランデーからコンマ3秒差の4着と好走。得意の1400mに戻ってまた強いレースを見せてくれるだろう。
ティアップワイルドは兵庫ゴールドトロフィーが重賞初制覇だが、それまでもダートオープン4勝と力のあるところを見せていた。賞金の関係でなかなか使いたいところを使えなかっただけで、今後は地方のダートグレード戦線で有力な常連となりそうだ。
ラブミーチャンは前走に続いて福永祐一騎手。高知は初出走で、今年最大の目標としているJBCスプリントで金沢コースを走れば、地方競馬の全主催者で出走という快挙となる(3月で廃止となる福山は除く)。NARグランプリ年度代表馬の決め手となった昨年の東京盃は強いレースを見せたが、今回、中央馬相手では初めて背負う56キロはちょっと厳しそう。
スーニは、昨年のJBCスプリントでは結果3着だが、4コーナーで一旦は先頭に迫り、復活の気配を見せた。しかし続く兵庫ゴールドトロフィーではまったく見せ場なく7着。またまた長いトンネルに入ってしまったか。
ダイショウジェットは明けて10歳だが、昨年末の兵庫ゴールドトロフィーでも得意の末脚を発揮して2着に入る好走。重賞勝ちは一昨年の浦和・オーバルスプリントのみ。グレードのついた重賞を勝っていないため、ラブミーチャンと同じ56キロは有利。
兵庫ゴールドトロフィー4着のコスモワッチミー、転入後2連勝中のクイックリープらに、地の利を生かしての馬券圏内食い込みがあるかどうか。
◎セイクリムズン
◯ティアップワイルド
▲ラブミーチャン
△スーニ
△ダイショウジェット
△コスモワッチミー
△クイックリープ