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名古屋大賞典

  • 2013年03月19日(火) 18時00分
 地方で行わるダートグレードの中でも特に堅い決着の多い重賞で、過去5年の3着以内馬15頭中14頭がJRA勢。地方馬が馬券にからんだのは、5年前の2着アルドラゴン(兵庫)のみ。そうした傾向は年を追うごとに顕著になっていて、昨年はJRA4頭のうちもっとも人気がなかったダイシンオレンジの単勝が5.1倍で、地方馬はすべて万馬券という極端なもの。当然結果もJRA4頭が4着までを独占した。

 今年1番人気になりそうなのはホッコータルマエ。昨年、初めての重賞挑戦となったジャパンダートダービーは5着だったが、その後は3着を外さない堅実な成績。その中にはジャパンCダート、東海Sでともに3着などレベルの高いレースも含まれる。前走佐賀記念では、逃げたエーシンモアオバーをぴたりとマークし、4コーナー手前で並びかけると直線楽に突き放してという完璧なレースだった。

 ランフォルセは、昨年は川崎記念2着、ダイオライト記念勝利と序盤は一線級相手に好走を見せたが、その後は今ひとつの成績。それでも浦和記念では接戦の3着に食い込んだ。今回はそれ以来4か月ぶりの実戦で、仕上がっているかどうか。

 エーシンモアオバーは、前々走の名古屋グランプリではコースレコードで重賞初制覇。佐賀記念ではホッコータルマエにかわいがられた感じでの2着だったが、地方のダートグレードでは安定して馬券圏内を確保している。

 ダイシンオレンジは昨年のこのレースでニホンピロアワーズの2着だったが、それ以降は掲示板がやっとという成績。それでも今回のメンバーなら地方馬には負けないだけの力はある。

 地方馬では、トライアルの梅見月杯を圧勝したサイモンロード、2010年の白山大賞典で2着があるジャングルスマイルだが、よほど展開などに恵まれない限り、馬券圏内は難しそう。

◎ホッコータルマエ
○ランフォルセ
▲エーシンモアオバー
△ダイシンオレンジ
△サイモンロード
△ジャングルスマイル

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1964年生まれ。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』解説。NAR公式サイト『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』等で記事を執筆。ドバイ、ブリーダーズC、シンガポール、香港などの国際レースにも毎年足を運ぶ。

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