「オークスのパドックではレッドオーヴァル、クロフネサプライズ、アユサン…結構イレ込んでいたよな。あれでは結果が伴わなかったのも仕方のない話」
火曜(21日)朝、馬券野郎がダービーの話を振ったところ、ヒラボクディープの国枝調教師から返ってきたのは、なぜか先週の話。「これが日本の競馬。まあ能力のうちと言ってしまえばそれまでなんだが…」と前置きしたうえで、こう言葉を続けた。
「欧米と比べても長い時間をかけてパドックを周回しているだろ。発汗がひどくなったり、目をひんむき始めたり…レース前に終わっちゃう馬がなんと多いことか。つくづく、能力を出し切ることが難しいと痛感したよ」
管理馬を出走させていないレースのパドックを凝視したり、当方のような生半可な競馬記者では思いつかない“パドック時間の短縮”を提起したり…国枝調教師の旺盛なバイタリティーと批判精神にはつくづく感心させられる。
そういえば先日、蛯名ジョッキーも「国枝厩舎は結果を出してもなお、その手を緩めない。もっといい方法はないかってスタッフみんなが常に考えている」と“厩舎力”の高さに感心していた。やはりルーティンワークに陥っているようでは稼ぎも生半可なままだ。
ダービーではこの厩舎が送り出すヒラボクディープに熱視線を送っているが、もっと?気になるのは次なる世代。「心身ともに戦闘モードに入っている」と師が早くも手応えを感じているのが2歳馬パーリーシェル(牝=父マツリダゴッホ、母ガルフパール)。6月8日の東京芝1400メートルで新馬Vを決める算段だ。
(美浦の馬券野郎・虎石晃)
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